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エシホ学園の日常
勝利の為に・・・
過去に、駸邪の足先による点穴を警戒した相手はかなりいる。だが、注意してても彼らは負けた。理由は、駸邪の攻撃スピードが速いからだ。来ると分かっていても、危険だと理解していても・・・いつの間にか突かれ、敗北するのだ。
だが、今試合をしている『コマンドサンボ』は違った。
反射神経は勿論の事、対処法、戦術の組み立て。
これを素早く整理し、相手は駸邪に挑み、見事看破した。これは『コマンドサンボ』のサバットに対しての格闘技術の高さを表していた。
それでも、素早く反撃に移れた駸邪もまた対応力があるが、足先での突きは不可能だなと感じていた。なぜなら、見切られている為、攻撃に移ったら、今度は確実に足を折られるからだ。守りに徹するのも敗北に等しい。
ならば、どうするか。駸邪は考える。時間を置けば置くほど、不利になるから、思いつけばそれ一択にしようと。そして・・・思いつくが、つい渋ってしまう。理由は、これは兄の技。何回も喰らって、体が覚えてしまったが、使うのに躊躇してしまう。プライドが許さないのだ。
だがしかし、ここで負けてしまうのはもっと許されない。
そう思考した駸邪は気が進まないまでも、勝利の為にその技を選択する・・・



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