[携帯モード] [URL送信]

エシホ学園の日常
立候補
[私が]
[カラフか。よし、やってみろ]
男の言葉に、最初に反応したのは筋骨隆々の姿をした兵士。
それを認めた上官は早速闘うよう命令。体がデカい兵士は駸邪の前に立つ。


第三者から見ても体格差は歴然。例えるなら、木と花の差である。
だが、それでも駸邪は無表情。


そんな駸邪の表情が気に入らなかったのか、兵士は相手に向かって体を前に出して、タックルを仕掛ける・・・・・・が・・・
[ガッ!?]
駸邪は両手を胸の前に持っていき、そのままジャンプ。足の爪先で相手の側頭部を狙い、回し蹴り・・・ローリングサバットをする。
それを見抜けなかった兵士はもろに回し蹴りを受け、側頭部にある点穴を突かれる。そして、そのまま崩れるように倒れる。
その瞬間、周りの兵士達の駸邪を見る目が変わる。なぜなら、ただの優男かと思えば、違ったからだ。
[・・・やるようだな。次は?]
倒れた兵士が他の人数人に運ばれるのを見送りながら、上官は次の立候補を促す。それと同時に、一人の兵士が前に出る。今度のは、先ほどとは違い、体が締まっている男だ。
[私が]
[サベルか。やれ]
上官の許可を貰った立候補した兵士は、これから闘う相手の前に立つ。対して、駸邪は無表情・・・だが、思考がさっきとは違っていた。


駸邪は見逃さなかった。相手をする兵士が自分の前に立った一瞬、目線が自身の足を見ていた事を・・・


これに対し、駸邪は警戒心を抱く。前の兵士と違い、簡単に点穴を突かせない事を・・・と思った瞬間・・・・・・



14/36ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!