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エシホ学園の日常
習える条件
[はい。ソ連のKGBが使用している特殊接近戦闘術ですね]
駸邪がそう言うと、ノール将軍は大きく深く頷く。
[うむ。ソ連国内にある民族武術と日本の柔術から関節技、投げ技を取り入れ、それを軍事用の格闘術に昇華させたのが『コマンドサンボ』。軍事用という名称が付くだけあって、戦場でも使える代物じゃ]
[それを習えると?]
[察しが良くて助かる。じゃが、これはシンヤにとっては交換条件になるものじゃが、よいか?]
その言葉に駸邪は少し首を傾げる。
[と、言いますと?]
[うむ。その条件というものはシンヤが傭兵となった時、ソ連からの依頼を断らず遂行するというものじゃ]
その答えに駸邪は無表情で瞼を瞬かせた。
[・・・専属の傭兵になれと?]
[それに近いものじゃな。お主は我輩の銃の技術を教えた弟子。当然、我輩の武勇はソ連にも届いておる。そんな貴重な人材をソ連が利用しない手は無いと思うからのぅ。じゃから、『コマンドサンボ』を教えて貰う代わりに将来傭兵となった日はソ連からの依頼を絶対遂行する条件でなら習えるのじゃ。それでよいなら我輩から話を通しておくが、どうする?]
その提案に駸邪は無表情で将軍の瞳を見て・・・・・・そして、結論を出す。
[方法がそれしか無いのなら、その条件でやるしかありませんね。他に方法が無いのなら]
[他の方法は、残念ながらない。それでよいのなら明後日、早速出発してもらう]



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