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エシホ学園の日常
近接戦闘で強い国
[・・・そうか。『サブミッション』を覚えたいのか]
ノール将軍は考えるように顎鬚を右手で撫でながら、思案する。
[・・・・・・シンヤ。一番、近接戦闘で強い国はどこか、分かるか?]
[イスラエル]
無表情の即答に、将軍はゆっくりと肯定するように頷く。
[あそこは領土が少ないながらも軍事力では世界クラス。かのアメリカとも対等に渡り合える実力を持っておる。また、武器の研究もそうじゃが、接近戦闘術の研究も深くまでやっておる。つまりは、兵士一人一人が他国の兵士より圧倒的に強いのだ。比べる程もないぐらいに。じゃが、そこから接近戦闘術の教えを受けるのは至難。理由は分かるか?]
[自国の技術を出すわけにはいかないからです]
それに、ノール将軍は大きく深く頷く。
[技術は国の財産。それを外に出すのは愚の骨頂。場合によっては研究され、自国を滅ぼされるかもしれんからのぅ。さて・・・話を『サブミッション』に戻すが、我が国フランスも他国に引けを取らない強さを持っておるが、残念ながらシンヤが求めておる技術はここフランスには無いじゃろう。フランスは接近戦闘術は二の次にしておるからのぅ。じゃから、他国で覚える必要があるのだが、イスラエルを例に出した様にそれは至難の業。なかなか教えてくれる国は無い。ならば、どうするかじゃ。分かるか、シンヤ?]
[国が関わらない方法で覚えるしかありません]
その答えに、将軍は嬉しそうに軽く頷く。
[そうじゃ。今の所はそれしかない。国が関わらない方法、『格闘技』でな。しかも、戦場に使えるほどの技術を。シンヤよ・・・・・・]



[『コマンドサンボ』というものを知っておるか?]



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