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エシホ学園の日常
言った理由
キャリンが駸邪とメイサに休むよう言った理由・・・・・・それは駸邪が執事としてグラン・ゴイルの前に現れるのが、キャリンにとって嫌だからだ。心底、絶対に。


キャリンは駸邪が嫌いである。根暗であり、所詮庶民出だから。


本当なら自分の執事になるという話も断りたかったが、そこは父親の推し、メイサの説得、そしてあの駸邪を自分の道具としてこき使えるというのがあったから許した。実際は今でもすぐに使用人をクビにしたい所・・・。
だから、キャリンは父親の前に駸邪と一緒に行くのが嫌なのだ。グラン・ゴイルから見て仲良くしているように映るのだけは避けたいがゆえに。その光景だけは絶対回避とキャリンは決めている。
ちなみに、メイサにも休むように言ったのは駸邪だけに命令するのは不自然だからだ。彼女が゛大丈夫″と口にするのを計算に入れた上で。そして、予想通りの展開になり・・・後は邪魔な駸邪だけ除いて、父親に会いに行けたという事なのだ。


駸邪はキャリンの思惑には気付いている。というより、嫌われている事も分かっている。でも、だからと言っていちいち気にしていても仕方ないし、これは『仕事』。報酬は゛二度と自分にゴイル家の跡を継ぐようお願いしない事″。その為なら、これから三年間耐えれると駸邪は考えて受けた。今も同じである。

(・・・まだ先の話だな)

駸邪は執事が辞めれる日を思いながら、ゴイル家メイドの案内で休憩として使う部屋に向かうのであった・・・



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あきゅろす。
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