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エシホ学園の日常
帰宅
それから、キャリンお嬢様一行を乗せた車は人通りが少ない街を抜け・・・パリ郊外へと出る。そして、道路を囲むように鬱蒼としている木々を抜けると、彩取りどりの景色が瞳の中に飛び込む。また、その奥にはお城かと思わせるほどの大きさの屋敷。
ゴイル家本家。
キャリン・ゴイルの実家に着いたのだ。
一つ一つの鉄の棒状の間に幅1cm隙間がある門の前にいる門番が、屋敷の主の娘を乗せた車を認識。そうして、徐に動き・・・中に入れる為、重い響きを鳴らしながら、門を開く。終わればその次は、車が横切る手前で深々とお辞儀する。
サトウはそれに軽く一礼し、駸邪とメイサもするが、キャリンは興味が無いと言わんばかりにしない。知らない人が見れば、なんと偉そうなと思うが、この屋敷の使用人達はそうは思わない。なぜなら、キャリンお嬢様はそういう方だと言うのは昔から知っているからだ。


薔薇園を抜けた車は屋敷の前に止まる。すると、後部座席が開かれ、中から素早く駸邪が出て、主が出やすいよう扉を抑え誘導する。そうして、メイサが出て一歩横に避け、主を待つ。すると、キャリンが意識してなのか優雅に出てきて、威風堂々と屋敷の中へと歩いていく。それを、メイドはついていき、執事も扉を閉めたらすぐに続く。その様子を降車したサトウは見届け苦い顔をした後、自身もゆったりとした歩調で進んでいく・・・



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