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エシホ学園の日常
質問
「えっ?」
駸邪の言葉を聞いた美夏は目を見開き半ば驚いた表情で彼を見る。対して・・・駸邪は無表情であった。
「・・・学園にいる時の俺は・・・執事としての・・・態度だから・・・こうして・・・ちゃんと会うと・・・本当に久しぶりだなって・・・思って・・・」
「あぁ、そうね。学園の時の駸邪、親切で丁寧だけど、話しかけづらかったもの。」
「・・・ごめん。」
「べ、別に謝る事じゃないでしょ。」
駸邪の頭を下げる姿を見た美夏はすぐに前を向き、頬を赤く染める。そして・・・落ち着きを取り戻したのか、疑問を持った表情で再び駸邪の方を向き心配そうに質問する。
「・・・ねぇ、駸邪。なんで、駸邪はあの貴族の執事になったの?」
それを受けた駸邪は元々言うつもりだったのか、迷わずにすぐに説明する。
「・・・話せば長くなるから・・・多少省くけど・・・お嬢様の父親と・・・ある条件を交わして・・・執事になった・・・」
「ある条件?」
「・・・もうある事を・・・お願いしない事の・・・条件・・・」
「そのある事って?」
次々と出る疑問を解決しようとすぐに真面目な表情で聞いてくる美夏。それを駸邪は淡々と答えていき・・・あの事を言う・・・



「・・・ゴイル家に・・・婿養子となって・・・お嬢様と結婚すること・・・」



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