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エシホ学園の日常
グッジョブ
「ングッ!!?」
美夏の言葉を聞いた奨はその質問に驚きつい器官にジュースが入って咳き込んでしまい・・・周りも何事かと駸邪達の方を見る。一体何の話だ、と。
対して・・・その質問をされた駸邪は一瞬思考が止まり・・・徐々にゆっくりと・・・美夏の言葉を反復する。・・・そして・・・・・・理解したその瞬間・・・・・・一年に見れるか見れないか分からない表情・・・顔を赤くし微かに動揺する・・・
「・・・・・・俺は・・・」
駸邪は美夏の質問に答えようと・・・目線を相手から逸らすも口を開き・・・
「・・・・・・別に・・・・・・胸は大きくなくてもいい・・・・・・」
ゆっくりと・・・答え・・・ますます顔を紅潮させる。かなり恥ずかしい事を言ったなと思いながら・・・。
それを受けた美夏もまた駸邪以上に赤くなり・・・俯く・・・・・・そんな、なにやら恥ずかしがっている二人を見る奨は・・・どうしたらいいのか分からないと困った表情をしていると・・・


「・・・・・・・・・」


その時・・・自分の向かいにテーブルから顔上半分出して黒い瞳だけ交互に駸邪と美夏を見る、見た目的に端正で綺麗な長そうな黒髪を持つ女性がいる事に奨は気付き、ギョッと驚く。
・・・その反応に二人も気付き、彼が見ている方向を向いて同じ様にビクッとする。なんというか怪し過ぎるから・・・・・・すると・・・自分の存在に気付かれたからなのか・・・女性はおもむろに立ち上がる・・・最初の印象通り、髪はストレートに腰まであり、体つきは締まったスレンダーで黒ビキニを着ていた・・・
「・・・・・・驚かせてごめん・・・」
女性は声に反省を込めるも無表情でそう言う。それを受けた三人はポカンと呆気に取られていた・・・・・・。この人誰だろう・・・と・・・。
すると・・・女性も三人の表情から困惑が読み取れたのか・・・゛あっ・・・″と漏らし、頭を下げ謝る。
「ごめんなさい・・・自己紹介が遅れたわね。私の名前は園田美緒(そのだ みお)。エシホ学園三年生で情報委員の委員長。あなた達の事は知っているから自己紹介は不要よ。」
謝った後、顔を上げ園田美緒と名乗った女性はそう言うと・・・三人は顔をしかめ、少し体を相手から距離を置く。明らかに引いている反応だった。それに対し・・・美緒は少し慌てながら再び謝罪を口にする。
「ごめんなさい・・・少し怖がらせてしまったわね・・・。知っていると言っても、名前と特技と過去の経歴ぐらいだから安心して。今だって・・・・・・駸邪さんと美夏さんに用事があって来たんだから。」
そう自分の名前を呼ばれた二人はますます怪訝な表情になる。その反応に・・・美緒はまた戸惑う。
「その・・・用というのはね・・・・・・まずついて来てほしいの。お時間頂けるかしら?」
その言葉に・・・二人は顔を見合わせるが・・・すぐに先ほどのやり取りを思い出し、頬を紅く染めてはすぐに目を逸らす。そして、早くこの場の状況から抜け出したいという駸邪と美夏の思考が一致し・・・二人同時に美緒の誘いを承諾する・・・
「「・・・・・・いいですよ・・・」」
「ありがとう。それじゃあ、ついてきて・・・・・・あ、後、奨君。」
美緒はそう言って歩き出そうとするも何か言い忘れたのか立ち止まり、名前を呼ばれて多少困惑している奨の方を見て・・・・・・


「グッジョブ。」


無表情で、右手でGOODサインを出してはそう言い、再び歩き出す。それを聞いた二人は美緒を凝視し、何を言っているんだ?と思いながら立ち上がり彼女についていき・・・言われた本人は、はぁ?と訳が分からない表情をしていたのであった・・・



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