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エシホ学園の日常
人生一度きり
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」


奨に背中を押されながら歩いた駸邪と美夏・・・・・・今、この二人は椅子に座り・・・奨はジュースを買いに売店に行く。彼なりに二人に気を遣って・・・・・・しかし・・・


「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」


二人は黙る黙る黙る。
奨に座らされても彼がいなくなった後になっても、駸邪と美夏は俯いたままで言葉を交わさない。まるで、かけるべき台詞を探すように下を向いたまま・・・・・・


・・・そんな時、奨が戻ってくる。蓋付きのストローがあるカップを三つ持ちながら・・・
「ほらよ、ジュース買ってきたぜ。二人とも、オレンジジュースでいいよな?」
「あ、うん、ありがとう・・・」
「・・・ありがとう。」
奨からテーブルに置かれるカップを見てはすぐにお礼を言う二人。そして、タイミング良く同時に手に取っては、ストローを口に加え、中身を吸う。奨はそんな二人を見ながら、自身もジュースを一口飲み、ある事を聞く・・・
「で?話は済んだのか?」
そう言った瞬間、二人は一瞬ピタリと体を止め・・・気まずそうに、カップをテーブルに戻す。それを見た奨は、はぁっと呆れながら溜め息を吐く。
「聞きたい事があるならおもいっきって聞いた方がいいぜ?人生一度きりなんだからな。」
奨が後押しをしようと言った瞬間・・・美夏はピクッと反応する。そして・・・頬を紅に染めながら・・・まだ瞳には迷いがあるも、表情は意を決し・・・駸邪を見る・・・
「あ、あの!!」



「駸邪って、胸は大きい方が好きなの!?」



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