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エシホ学園の日常
一直線
後ろから、気軽で知り合いに話しかけるような声が聞こえたので駸邪はめんどくさそうにゆっくりと振り向くと・・・そこには青い海パンを履いたシヴァがいた・・・
「・・・・・・シヴァか。・・・・・・何?」
「いや、何って・・・なんか、すっげぇ暗い表情をしているからどうしたのかなって思ってさ。」
暗くドンヨリとした駸邪の雰囲気と気が滅入りそうな空気にシヴァは引きつつも・・・相手の事を心配しながら声をかけた理由を言う。すると、駸邪は・・・゛ハァァ・・・・・・″と深い深い溜め息を吐く・・・
「・・・・・・シヴァには・・・・・・関係ないよ・・・・・・」
「いや、確かに関係無いかもしれないけどさ・・・少しは相談に乗れるよ?」
シヴァはそう言うと・・・駸邪の隣に座ってくる。話を聞くよと言わんばかりに・・・・・・そんなシヴァの対応を見た駸邪は・・・根負けしたのか、ゆっくりと・・・ゆっくりと口を開く・・・
「・・・・・・好きな子に・・・・・・俺とマリーの関係を・・・・・・勘違い・・・・・・されたかもしれない・・・・・・。・・・・・・馬鹿って・・・・・・言われたし・・・・・・」
「あぁ、さっきのな・・・」
「・・・・・・見てたの?」
「見てたっていうか、あれだけ大声で言えば見ちゃうだろ。」
゛・・・・・・それもそうか″と相槌を打ちながら・・・駸邪はその時の事を思い出したのか、ただでさえ充分ぐらいに表情を暗くしているのにまたますますドンヨリとする・・・・・・それをシヴァはこれ以上酷くならないように慌てて励ましにかかる。
「で、でもさ、まだその子が駸邪とマリーが付き合っているって勘違いしたか分からないだろ?他の事かもしれないしさ。」
「・・・・・・・・・他の事って?」
「それは・・・本人に聞かなきゃわからないけどさ・・・」
シヴァがそれを言ったかわきりに・・・息が詰まるような沈黙が続く・・・・・・そして、二人は自然に海を楽しむ人々がいるビーチの方を眺める。シヴァは゛この空気どうしようか・・・″と考え・・・駸邪は暇だから観衆観察を始めながら・・・・・・


ビーチバレーを楽しむ人々・・・
ビーチチェアで昼寝をする人・・・
女の子に詰め寄るおと・・・・・・


「えっ、おい!どうしたんだよ、駸邪!?」
駸邪が突然走り出した事に驚いたシヴァはすぐに声をかけるも駸邪は何も言わずにある場所を目指す。今、駸邪の視界に入っているのはただ一つ・・・・・・



美夏が男に話しかけられて・・・困っている所だけだった・・・・・・



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あきゅろす。
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