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エシホ学園の日常
響く
それで、今に至る。
一度ならず二度までも。駸邪はますますキャリンとマリーを会わさないようにしなきゃと決める。ろくな事がないから。
「ねぇ、シンヤ〜」
そう考えている時・・・マリーが甘えるようにますます肌を密着させ、上目遣いで声をかけてくる。まるで、私を見てと誘うかのよう・・・。
それを聞いた駸邪は・・・背中に悪寒を感じる。なぜなら、嫌な予感しかしないからだ。そして・・・



「キスしよ♪」



その嫌な予感が当たる・・・
「・・・意味が・・・分からないんだけど・・・」
「だ〜か〜ら〜〜、キスするの♪シンヤとあたしが♪」
そう言って右手人差し指で駸邪の右腕上腕から下にツゥ・・・となぞる。それをやられた彼は不快感と拒否感しかなかった。
「・・・しない。・・・公衆の面前で・・・やるなんて・・・ふざけてるし・・・マリーとキスなんて・・・絶対したくない・・・」
「もう恥ずかしがっちゃて〜♪いいじゃない♪シヴァと桜華はもう先にしちゃってるのに、私達だけまだなんて悔しいもの♪今だって、ようやく初めてのデートをしているし♪だから、今日でシヴァ達をおい抜かすぐらいにやりましょ♪」
もはや、何を言っても意味がないと悟る駸邪。すぐに逃げようとするが・・・時既に遅し。腕、胸部、肩・・・と、上半身がワイヤーで絡まれ・・・マリーから離れられないようになっていた。完全に駸邪の油断。まさか、肌を極力傷つけないワイヤーを使用するとは全く予想していなかったのだ。
「シンヤ・・・」
そして、そうこうしている内に顔を近付けてくるマリー・・・。駸邪はそれを避けようと顔を右左上下と動かすが、それは上に追い詰められたら意味が無いと気付き、焦りで表情を引きつらせる・・・・・・そして、離れようと離れようと最大限に顔をマリーから遠ざけるも・・・その距離が縮み・・・とうとうお互いの唇が付



「だめぇぇぇええぇぇえええぇええぇぇ!!!!」



くか付かないかの距離で・・・大きなビーチに恥じらいを持った大きな声が響く・・・



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あきゅろす。
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