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エシホ学園の日常
やめて欲しい
「ねぇ、シンヤ♪一緒に泳がない?」
「・・・泳がない。」
「じゃあ、ビーチボール借りて遊ばない?」
「・・・遊ばない。」
「じゃあじゃあ、やっぱり愛について語り合う?」
「・・・語り合わない。」
「もう照れちゃって♪」
「・・・やめて。」
心底嫌そうな顔をしている駸邪に・・・彼の右頬をグリグリと人差し指で突くマリー。かなり嬉しそうな笑顔で・・・・・・駸邪の右腕を自分の左腕に絡ませ、その自身のポヨンとした大きな胸を相手の二の腕に押しつけながら。
・・・・・・ちなみに、二人とも・・・

(・・・本当に・・・やめて欲しい・・・)

水着である。
その為、今までのマリーにやられていた抱きつき行為の時は服の上からであった為、感じるのは弾力性だけだったが、今回は布一枚だから・・・胸の柔らかさはもちろんの事、肌の温もり、当てられている二つの間の暖かさ等が直に駸邪の肌に伝わる。・・・彼は心の底からやめて欲しいと思うが、それをやめないのがマリー。駸邪の事が大好きだから。


・・・そもそも、なんでこうなっているかと言うと・・・・・・発端は数十分前。キャリンお嬢様一行がロビーで部屋の説明と鍵を手渡された後、ボーイに案内され・・・室内に入り、やっと着いたと駸邪が思っている時にキャリンがこう言った。
詩を読む場所がありませんわねぇ・・・。
・・・と・・・・・・それを聞いた駸邪は急ぎ部屋を見渡す。

・・・部屋には廊下側にユニットバスに通じるドア。それから窓側まで順々に見るとベッドが三台にその前にテレビ。また、寛ぐ為なのか外の風景がよく見える場所にテーブル一台と椅子二つ。だがしかし、キャリンはこれらを見てからの先ほどの発言・・・

・・・駸邪は考える。どこかに詩・・・というより、本を快適に読める場所は無いかと。そして、取った行動が窓に近付き、外を満遍なく見る。理由は最適な所が無いか探す為。その時・・・ちょうど、真下の方に傘の上部分が多数設置されているのを見つける。外見的にカフェテリアのような場所。
そこが良いと思った駸邪は主に勧めると・・・承諾。早速行く事になるが・・・・・・駸邪は気付いていなかった。自分がどれくらい愚かな事をしたのかを・・・・・・



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あきゅろす。
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