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エシホ学園の日常
知恵麻里奈
「・・・こんばんは、暁神先輩。」
駸邪は相手を確認すると、相変わらずの無表情で一礼する・・・その時、拓也の発言で自分の執事の存在に気付いたキャリンが彼の方に振り向きながら目を細め訝しげに見る。
「あら、シンヤ。どうしましたの?」
「・・・廊下の方が・・・騒がしかったので・・・何事かと思い・・・来ました・・・」
キャリンの少し怒りが込もった言葉に駸邪はすぐさま返答すると彼女は、ふ〜ん・・・とたいして気にせずに再び拓也達の方を見る。どうやら・・・駸邪の予想通り、廊下の様子がおかしい事を理由にしたおかげでその先のお咎めは無かったようである。
「あはは、ごめんごめん。多分、騒がしかった理由は俺だ。久しぶりに友達に会えたからつい興奮してしまった。」
そう後ろ髪を掻きながら誤魔化すように笑う拓也・・・・・・だが、周りは一切笑わない・・・・・・一人を除いては・・・
「相変わらず、面白いキャラをしていますね、たっくん♪」
拓也から゛まりな″と呼ばれた女性は、クスクス♪と面白そうに笑う。それを・・・駸邪は二人を一度交互に見てから拓也の方を見て、口を開く。
「・・・お二人は・・・知り合いなんですか・・・?」
「あぁ、そうだよ。紹介するよ。この人の名前は知恵麻里奈(ちえ まりな)。二年生まで俺と同じ『剣術』の教科を受けていた人だ。悠矢君、消邪君。君達の先輩だ。」



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あきゅろす。
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