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エシホ学園の日常
廊下に誘導
先ほどまで人がガヤガヤと喧騒を為して図書館に大勢いたが、今ではポツリポツリ・・・。
それを黒の燕尾服を着た執事が近付き、何か話し・・・その相手となった人は廊下に通じる扉に向かっていく・・・。それをしているはキャリンの執事守人駸邪である。なぜ、こんな事をしているかというと、他でもない主の命令だからだ。


フェネ達が生徒会室に戻っていった後・・・キャリンが従者二人に声をかけた時にすぐにある事を思いつく。それは・・・



図書館にいる人達が夕食を食べに出て行った後、まだ残っている人も退室してもらう



というものだった。それを考えた彼女なりの理由はもう入れない場所に人がいるのは目障り。ただそれだけである。だから、出ていってもらおうとキャリンは思ったのだ。
そして、それをやるはめになってしまったのが駸邪。女性より男性の方が適任という主の命令で・・・


その為、彼は只今それの真っ最中。人を見つけてはもう出なければならない旨を伝える。生徒会命令という付け足しで。ちなみに、これは駸邪が勝手に加えた。理由はそれを付け足した方が相手も聞いてくれやすいと思ったからである。結果、伝えられた人もそうかとすんなりと聞いて出て行く。その反応に駸邪は成功しているという安心感から胸を撫で下ろし、次々と人を見つけては伝えていき・・・上手く廊下に出るよう誘導していく。それは彼にとっては順調にいっていると思われるが・・・




全てが上手くいくというのはなかなか無いのが実際なのである。



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あきゅろす。
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