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エシホ学園の日常

「はいはーい♪みんな、手に取ってて♪今度の生徒会からの行事は沖縄旅行♪その詳細が書かれた新聞だよ〜♪」
そう明るく元気な声で・・・京谷美由は夕焼けの光に照らされながら、笑顔で新聞を配る・・・・・・その姿を見た駸邪は、やっぱり・・・と無表情だけども予想が的中した事にかなりショックを受ける・・・

奴が動き出したと・・・

そう絶望感に似たこれからの身の危険を案じる駸邪だが、ぼーっと立っていても意味が無いと頭の中を切り替えまずはと美由に話しかける。
「・・・美由。・・・何やってるの?」
「あ、シンヤくん♪シンヤくんも新聞いる?」
「・・・いらない。」
嬉しそうな表情で元気一杯に反応されるが、駸邪は一言で切り捨て・・・続けて話しかける。
「・・・こんな所で・・・なにやってるの・・・?」
「見ての通り、学校の皆に生徒会からの連絡を伝えてるんだよ♪こういう情報は迅速に伝えるべきでしょ♪」
そうニコニコと笑った顔で言われるも・・・駸邪はチラッと美由が左肩からかけている鞄を見る。中には百枚は有に超えるだろう新聞が入っている。そして、沖縄旅行の事を伝えられたのは今日。それから作ったとして・・・どう考えても百枚以上の新聞作りは間に合わない。
「・・・その新聞。・・・いつ作ったの?」
「もちろん、前々からだよ!本当は前日からでも配る事はできたけど、生徒会からの正式な発表があってからの方が上の人とのイザコザは少ないし♪そういう事を考えて行動するのが美由ちゃん流よ♪」
要するに好き勝手できるようにちゃんと計算して行動しているという解釈で受け取った駸邪はこう思う。去年と比べるとタチが悪くなったと。なぜなら、去年は・・・・・・


最悪だったからだ・・・



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あきゅろす。
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