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エシホ学園の日常
早過ぎる
「・・・・・・・・・」
寮と噴水広場を繋げるブロックで作られた道を歩くは守人駸邪。黒い執事服を靡かせながら・・・歩く歩く・・・無表情のまま・・・


終了のロケット花火が打ち上げられ・・・計五千回の腕立て伏せをやった後はすぐに駸邪は
着替える為に疲れ果ててる龍虹や声をかけてくるマリーを無視して寮に向かう。理由は・・・開始のロケット花火が打ち上げられると同時に言ったマリーの一言である。それを聞いた駸邪はすぐにこう思う。情報が行き渡るのが早過ぎると。
生徒会主催で沖縄旅行に行くと聞いたのは今日の昼頃。それを知るは学級委員のみで・・・一般生徒にその知らせが至るには早くて明日。対応の早い学級委員が最速でしたとしても一日経過する。それなのに、マリーはおよそ三時間以内に知った。
不審に思った駸邪はすぐに、どこで知ったか聞くと・・・噴水広場で沖縄旅行に関しての事が書かれている用紙を配っていた女の子がいたと言う。それを聞いた彼は・・・なぜか、一人だけ心当たりある人が脳裏に浮かび・・・それに嫌な予感がして、今・・・駸邪は急いでその正体を知ろうと早歩きで行く。嫌な予感が的中しないよう心の中で祈りながら・・・


突然足を止める駸邪。なぜなら、目的の場所に着いたからだ。そして、自身のどこか濁った青い瞳に映るのは・・・



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