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エシホ学園の日常
三人の事情
エシホ芸術祭の後・・・シヴァと龍虹はそれぞれ新たに違う教科を受けたのである。シヴァは『料理』で、龍虹は『隠密』・・・・・・・・・理由は、シヴァはエシホ芸術祭の際、それに参加するに当たって『料理』の芸術を披露したが、他の人・・・特にそれを専門としている生徒の作品を見て愕然としたのだ。レベルが違い過ぎると・・・。

月とスッポン。
天と地の差。
雲泥の差。

シヴァにとってはその言葉に当てはまるほどの実力の差を感じたのである・・・料理会場で・・・呆然と・・・立ちすくみながら・・・。
そんな時、ショックを受けている彼に話しかけた人がいたのだ。
守人燎閃。駸邪の弟である。
燎閃は表情が暗く立ち尽くしているシヴァを見て、どうしたんだろ?と思うと同時にこう感じたのだ。
せっかくの祭りに暗い顔じゃいけないぜ!・・・と・・・。
そう考えたら、燎閃の場合は急がば回れ。すぐに明るくだけども熱の込もった声でシヴァに話しかけ・・・彼から目の前に広がる料理の感想を聞き・・・それを燎閃は熱く励まし、最後にこう言ったのだ。『料理』の教科を受けないかと。誘いを受けたシヴァは一瞬迷うも・・・すぐに決める。俺もこいつらに負けない料理を作りたい!と・・・。そして・・・シヴァは自分のクラスの担任ヒーリン・クラフ先生に・・・元々、なんとなくで受けていた『戦闘』の教科をやめることを伝えると同時に『料理』を受けたい事をお願いする・・・。
次に龍虹が『隠密』の教科を受ける理由は自分の主レム・ヘマトの命令である。
なぜ彼女はそんな事を言い出したかというと、元の原因は駸邪である。
京都旅行の際、マリーに連れ去られたはずの彼が誰にも気付かれる事なく部屋に戻ってきたことにレムは嫉妬を覚えたのだ。キャリンに。あんな凄い執事を持ってるなんて・・・と。
だから、彼女は決めたのだ。フランス貴族の執事に遅れを取らないよう龍虹もできるようにしたい!と。そうと決めたら、早速命令。そんな無理難題を言われた龍虹は姉に相談し・・・『隠密』を受ければできるかもという事でその教科をする事になったのだ。昼の時間を『戦闘』と半々にする形で・・・。


そんなこんなで駸邪は、昼の前半は彼一人となり・・・大木は個人レッスンをしているのである。ナイフ術を教えている理由は、駸邪は銃と格闘の技術は現役の兵士に遅れを取らないほどのものになっているが、『戦闘』の接近術の一つである『ナイフ術』は素人並であった。本人は別に必要無いと思ったからと言うが、戦場の基礎知識の一つを完璧にこなさなくてはもしもの時に困るということで、今指導しているのである。・・・実際、駸邪は・・・・・・



渋々だが・・・



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