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エシホ学園の日常
沖縄旅行
ミーンミンミンミーン・・・


燦燦と輝く太陽。
日光で緑の輝きを見せる木の葉・・・。その幹に少し早い蝉からの夏の到来を示す音が奏でられ・・・光で熱せられているコンクリートの道と共に暑さを感じさせる・・・

そんな中・・・外の蒸し暑さを無視するように汗一つかいていない集団があった。その人達は夏の到来を感じながらも苦には思っていない。なぜなら、彼らがいる場所はエシホ学園。秘密主義で知られるその学校は冷房設備完備で、中は外の暑さが異常だと思わせるほど涼しい・・・

そして、彼らは今・・・それを実感しながら、生徒会長から次なる六月の行事を聞く・・・


「六月二十三日からの一週間。全校生徒で沖縄旅行に行こうと計画しています。」
半袖で薄い生地の薄桃色をしたドレスを着ているフェネ生徒会長がそう言うと、それを聞いた学級委員はザワザワと一緒のクラスの人と話し出す。なぜなら、まさか旅行も生徒会が計画するのかという驚きとそれに対する期待が出てきたからだ。・・・ちなみに、キャリンとレムはいつもの如く、フェネに見惚れている為、『1ーA』はお互いしゃべる事はなかった。
そして、そんな彼らに対し、生徒会長が゛静かに″と低くだけども威厳が込もった言葉を発すると、小うるさかった室内はほどなく静かになり・・・それを確認したフェネは再び話し出す。
「これの目的は皆さんの交流です。学校が始まってから早二ヶ月を経とうとしていますが、未だに慣れていない人がいるかもしれませんし、仲良くしたい人がいるんだけど、なかなかキッカケが掴めない人がいるかもしれません。そこで、今回の行事はそれを後押しする形でしようと思います。また、詳しい日程は自分達で計画するようお願いします。沖縄での旅行が楽しめるよう図書室に沖縄に関しての本を置いてありますので、日程含め学級委員の皆さんはクラスの人達にその周知が行き渡るようお願いします。それでは、日程を記載する用紙をお配りします。」



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あきゅろす。
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