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エシホ学園の日常
恐怖の指摘
「シンヤ・モリビトの作品は正確に描かれていて良いですね。まるで、写真のような錯覚を持たさせてくれます。ただ、絵から活気が伝わりません。ただ写し描いたのか、作品から街の元気が無いです。そこを直せば、もっと良い絵になります。次に、メイサ・ルーンの絵ですが、こちらは描かれた人物の美しさが伝わります。描いた際、メイサがどれだけこの方の動きに集中したか、分かります。人物絵自体も細かく描かれ、美しいですし。ただ、色合いが薄いですね。もう少し色を濃くし、作品自体を強調された方が、素晴らしい絵になりますね。」


「「・・・・・・・・・」」


二人は・・・その場で固まる。最初の評価は良かった。だが、その後は改善点の指摘。普通なら勉強になる所だが・・・・・・今一番大事なのは評価。なぜなら、二人の目の前に・・・それを気にする人物がいるからだ。顔は見えない。だが、二人は思う。おそらく、目を丸くし・・・ショックを受けた表情になっているだろうと・・・。そして、すぐに自分に振り向いて睨みつき、憤怒の表情でその事に関して怒声を浴びせてくるだろうと・・・。・・・・・・例え、フェネの前であっても・・・・・・。

二人は自分たちに背中を見せている、顔の見えない主・・・・・・キャリンが今、どういう表情をしているか・・・恐怖感を覚えながら、つい鼓動をドクンドクンと無意識に早め、気にしてしまう。
良くて怒声、悪くても怒声。
今まで、二人はそれしか見たことがないため、他の反応の想像できないのだ。だから・・・駸邪とメイサは・・・罵声を覚悟し・・・キャリンの後ろ姿を見ていると・・・・・・



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