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エシホ学園の日常
評価
「あら、キャリンにレムではありませんか。おはようございます。」
そこにはフェネとその従者二人がいて・・・何か絵を見ていたが、キャリン達に気付くと表情を嬉しそうにニッコリとしながら、彼女達の方向に向く。その反応に・・・二人のお嬢様はドキリと驚き、緊張してしまう。
「フェ、フェネ生徒会長、おはようございますですわ。」
「お、おはようございます、フェネ生徒会長。い、いつから、こ、こここに?」
「そうですね・・・もう一時間ぐらい、いるかと思います。」
それを聞いたレムは目を見開き、ぱちくりと瞬きを何度もする。一時間・・・という事はもう自分の作品は見られてしまっているのでは?と・・・。
すると、キャリンは・・・ふとフェネが見ていた絵を見ると、あることに気付く。それは・・・・・・そこに自分の作品が飾られている事・・・。

今回、キャリンが描いた絵は清水寺に行った際に見た、古風漂う商店街。昔の伝統を殺さず、現代と調和した街並み・・・その様子をキャリンは描いたのだ。色合いも濃すぎず・・・柔らかなタッチで優しい気持ちにさせる鮮やかさを演出していた・・・

その絵が間違いなく自分の作品だと確認したキャリンは一歩前に出て、顔を固くさせ緊張した面持ちで口を開く。
「そ、それで、わたくしの作品はどうでしたかしら、フェネ生徒会長?」
そう聞くと、フェネは・・・・・・にこやかに期待通りだったと分かる嬉しそうな笑顔でこう言った。


「素晴らしい作品ですよ、キャリン。」



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