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エシホ学園の日常
帰校
「へぇ・・・それじゃあ、京都に来て、二日目以降はずっとその家で作業していたんだな。だから、その日からマリー、機嫌悪かったのか・・・」
「・・・やっぱり・・・俺が家から出てくるの・・・待っていたんだね・・・。」
そう二人は会話しながら、死ぬ気で走っている龍虹に向かって『AK-47』という機関銃で発砲していた・・・


場所はエシホ学園・・・そして、今駸邪とシヴァと龍虹の三人は『戦闘』のいつもの最初の訓練・・・・・・二人は龍虹に向かって機関銃を撃つという訓練と表したイジメ行為をしていた。


キャリン達が清水寺を見学した次の日・・・それから、一行は『エシホ芸術祭』で披露する芸術作りに取りかかる。ある者は絵描きを・・・ある者は踊りを・・・・・・それはゴールデンウィーク最終日の前々日までかかり・・・その次の日に一行はエシホ学園に戻った。そして、今はゴールデンウィークが終わっての最初の授業の日である。


「・・・それじゃあ・・・マリーは・・・途中から・・・シヴァ達と一緒に・・・行動してたの・・・?」
「あぁ、お前が家から出てこなかったって言った日の次の日からな。ま、桜華と二人きりで京都巡りするのもいいけど、やっぱり三人で行動するのが一番楽しいな。」
ニッと笑いながら楽しそうに龍虹を狙って撃つシヴァ。その表情からは・・・まだその楽しさの余韻が残っていると言わんばかりのものがあった・・・。
それとは対照的に駸邪は無表情のまま・・・口を開く。
「・・・そういえば・・・シヴァは・・・『エシホ芸術祭』には・・・何を披露するの・・・?」
「俺か?俺は・・・・・・うん、考えたんだけど、『料理』にしようかなって考えてる。」
「・・・料理?」
声は疑問が含まれているが、表情は無表情のまま反復する駸邪。それをシヴァは相変わらずだなと苦笑いしながら、答える。
「あぁ、俺、料理作るの好きだからな。俺の寮の部屋でも調理場を設置して、自分で作ってるし。」
「・・・へぇ、意外だな。」
駸邪は声こそ驚きが込められているが、顔は無表情のため・・・シヴァからしたら本当に意外だと思っているのか?と疑問を持つ。だから、こう言ってしまうのも仕方がない。
「・・・本当に驚いてる?」
「・・・うん。」
またもや、無表情での頷き。だが、駸邪にとっては本当に驚いているので、それが相手に伝わらないというのは損な性格と言えよう。
「そうか・・・まあいいや・・・・・・そういえば、よく思えば聞いてない事に今気付いたんだけど、駸邪って『エシホ芸術祭』には何を披露するんだ?」
「・・・俺は絵を披露する。・・・なんとか・・・完成に・・・近付きつつあって・・・『エシホ芸術祭』の・・・前の日にはできる予定・・・。」
「そうか、それは楽しみだな。」
シヴァはニッコリと本当に楽しみにしているような表情になるが、駸邪はなおも無表情。だが、撃っている体勢は同じで協力しながら龍虹に向かって発砲している二人のそんな様子を比べると・・・少し滑稽に見えるのであった。



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