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エシホ学園の日常
執事
駸邪達がそんな会話をしている一方・・・・・・






◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆








「あの・・・キャリンさん?」
脱衣所にて、花凛が疑問を浮かべた怪訝な表情でメイドの手によって着物を脱がされているキャリンに声をかける。
「なんですの、カリン?」
「あの・・・駸邪さんはどうやってキャリンさんの隣にお座りになったんですか?」
両手をピンと伸ばし、すました表情でキャリンが返事をすると、花凛がますます眉をひそめて質問してくる。どうやら、彼女も夕食の時のあの出来事が気になっていたようだ。
それに対し、キャリンは・・・
「あれはわたくしの執事として当然の事をしたまでですわ。」
自分にとっては日常・・・だと言わんばかりにその意を込めて、言葉を発するキャリン。それを受けた花凛はますます分からないと眉間にしわを寄せる。その時、メイサがニッコリとした表情のまま、自分の主の言葉の後を付け足す。
「シンヤを含め執事は主に影のように追従する・・・つまり、目立ってはいけません。ですから、シンヤは変に目立たないように誰にも気付かれることなくキャリンお嬢様の隣に座ったのです。方法は分かりませんが。」
「それが・・・執事なんですか・・・」
最初の質問の答えをもらったと同時に執事とはどのような人かを初めて知った花凛は感銘を受けたのか、何度も軽く頷きながら納得したような表情をする。・・・・・・周り・・・優は分からないのかちんぷんかんぷんな顔をし、レムはキャリンを目を細め睨みつけていた。・・・相手の方が背が高いので少し見上げながら。
それらに対し、キャリンは・・・すました表情を崩さず、メイドに入浴の準備をさせるのであった。



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あきゅろす。
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