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エシホ学園の日常
景色
「ワーオ!見て見て、シンヤ!綺麗じゃない!?」
「・・・うん、そうだね。」
京都を一望できる場所でのマリーのおおはしゃぎに対し、駸邪は興味が無いような返事をする。・・・ちなみに、彼女に抱きつかれている状態で。


あの後、マリーを入れた一行は街まで徒歩で歩き・・・道でタクシーに乗る。そして、キャリンと花凛が乗った車を先頭にし・・・・・・花凛が運転手に指示した道・・・京都を一望できる東山の円山公園の山の上に一行は今、いるのだ。・・・そして、二つのグループに別れており、キャリンは花凛達と。駸邪はマリーと一緒にいて離れている・・・


「あら、シンヤ、何しているの?」
「・・・風景を描き写している。・・・邪魔しないでね。」
駸邪は無表情でそう言いながら、『エシホ芸術祭』に使う絵を・・・その場所から見える京都の風景をメモ帳に鉛筆で描き写しているのだ。後で用紙に清書するために。
「へぇ、絵を描くの?」
「・・・うん。」
「それじゃあ、楽しみね♪私は『裁縫』で出すから楽しみにしていてね♪」
マリーはニッコリと駸邪の頬にキスをするんではないかというぐらいに近付いて嬉しそうに言うも、駸邪は黙々と絵を描いてて気にしなかった。













◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
















「綺麗ですわねぇ・・・」
「ねぇ、あの建物は何かしら?」
「あの建物は二条城と言いまして、お城でございます。」
キャリンはうっとりと物珍しそうに景色を見ている横でレムが花凛に何か珍しい建物を持参していた双眼鏡で見つけては質問していた。それに対し・・・花凛は一つ一つ分かりやすく説明していた。
「へぇ・・・行ってみたいわね。」
「では、明日参りましょうか。どうやら、周りの人は景色を楽しんでいるようなので。」
花凛は楽しみながら笑顔で周りを見る。龍虹と優お嬢様一行もキャリンほどではないとはいえ間違いなく景色を楽しんでいた。
「ふむ・・・それは少し残念ね。」
レムは残念そうに頬をぷくっと膨らますも山の上から見える京都を再び見てはまた花凛に質問しながら、彼女もまた楽しむのであった。



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あきゅろす。
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