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幻想
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神登はそんな愁莉に拙い笑顔を浮かべながら答えを述べた。

「巫女は龍神の受ける圧力を和らげるのが本来の役目だ。龍神を側で支える。それが巫女なんだ。だから巫女は女が一番適していて普通女を選ぶ。巫女に選ばれた者には永遠の命が与えられ一生を巫女として過ごす」

つまり龍神一人に対して巫女は一人なはずなのだ。なのに神那は巫女の代替わりが行われる。それは一体……。愁莉には考えもつかなかった。

「あいつだって今までずっと女を巫女としてきた。代替わりは置いといて。だが……」

神登はそこで区切り愁莉を見つめる。愁莉も神登の視線で漸く神登の意思するところを察するようになった。

「……あいつの中で何かが起きたのかもしれない。それか覚ったか……いずれにせよ良くない兆候が起きているんだ」

「そんな……」

今まで女を巫女としてきた神那。
しかし今回は男の愁莉を巫女とした。

「愁莉」

神登は改めて愁莉の名を呼んだ。
その眼差しには強い意志が込められている。愁莉の肩をガシッと鷲掴みにして見据えた。





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あきゅろす。
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