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お題
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「困ります、お願いします、離れ
て下さいっ!」

止まない抵抗に段々イラつきを覚えていった。黙って僕とセックスすればいいのに。何でこんなに抵抗するんだよ。

「どうして?どうしてくれないの?」

男の目を見つめ甘く言葉を口ずさむ。これで堕ちない奴はいない。案の定男の抵抗はピタッと止まった。いや、違う。これは緊張で硬直して…る…。

「どうしてか、知りたいか」

物音一つ立てることなくあいつは帰ってきた。忌々しくも僕の後方数メートルにその姿はあり、僕は全くその存在に気付かなかったという訳だ。

「それはお前が私の物だからだ」

男の言い方にピクッと怒りに肩が揺れた。
そうこいつが全ての元凶なんだ。
普通のどこにでもいる大学生だったのにこいつが僕の生活を自由を身体を何もかも奪っていったんだ……。







僕の世界の終わりは去年のクリスマス。
町が様々なイルミネーションでライトアップされている日、僕は叔父に借金のカタとして売られたんだ。





「一千万のカタとしては同等といったところか」

叔父が金を借りていた会社は所謂悪徳金融で親切心を装い金を貸し付け、莫大な利子を設けて罠に填める。叔父が借りたのは百万かそこらのはずだったのに気付けば一千万を超えていたのだ。
元来、両親を幼い頃に亡くし天涯孤独だった僕を渋々ながらも引き取ってくれた叔父が借金で首が回らなくなると僕を借金のカタとして差し出しても何の不思議もなかった。
金を回収しに来る男に叔父は僕を差し出し自分は飛び去った。

「男にしては見目もいいし、好き者が買ってくれるだろう。それに駄目なら臓器売買に出してもいいからな」

煙草を口に咥え、煙を吐き出す男を僕はじっと見ていた。





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あきゅろす。
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