お題
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※この作品には、浮気を肯定するような意にも取れる内容が含まれております。嫌悪感を抱かれる方は読書をご遠慮下さい。
幼なじみの僚平と恋人同士という関係になったのは2ヶ月程前からだ。
「あのさ、広ちゃん、俺たち付き合おうよ」
突然の僚平からの告白に元々バイ気味な俺(断然女の子の方が好きだけど)は何を考えたのかOKしてしまった。
これがそもそもの間違いだったのだ。長年僚平と一緒にいてこいつの浮気症を実際目の当たりにしていたというのに……。
誰のためでもない自分のため
昔から僚平は男女見境なく手出しをする奴ではあった。
平気で“恋人”が同時に何人もいてみたり、その“恋人”がいながら別の奴とヤってたりする。
だけどどうしてか上手くやっているようで恋愛関係で拗れたことがない。
そんな来るもの拒まず去るもの追わずな僚平が俺と付き合いだしたからといって、浮気症が治るはずがなかったのだ。
少し期待していたのは事実。
だってこいつは人から告られたことがあっても、人に告ったことはなかったんだ。
だから最初、僚平から告られたときも何かの冗談かと思った。
コンビニでも行ってくる、て感じな軽い口調で愛の告白を言う奴のことなんか誰が信じられるかって話。
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