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私立緑葉学園1
番外編その1



時は流れて季節は春。
俺も無事進級できはれて最高学年になった。桝田とは今まで通りよく連んでいる。そう、変わったことと言えば桝田と同じクラスになったことだ。





「はあー!?何で部屋まで桝田と一緒なんだよっ」

三年に上がる際に今まで工事中だった寮が完成し入寮させられることになった。部屋割りは朝八時ジャストに寮のフロントに張り出され、三十分間掲示される。俺は松田とともに部屋割りを見ていたんだ。

「ってオイっ。智って桝田と仲イイんじゃなかったっけ?」

はっきりと部屋割りの紙の同じ部屋に告示された俺と桝田の名前。やっぱそれは紛れもない現実で……。

「んー…まあ…な」

俺と桝田の関係ってなんて評せばいいんだろうな。まあウマは合うし、仲がイイって言やイイんだろうけど……果たして俺らは何になるんだ。友達以上恋人未満って感じなんかな。……恋人……うげっ…。

「なんだよその煮えきれねえ返答はよ。っつかほんと智があの男好きの桝田と連むようになるとはねー」

俺の方こそなんでか知りてえよ。
桝田と連む前はバリバリの女好きだったのにな……。





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