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拍手お礼小話集
3




「だってお前ってクリスマスパーティーなんかしたことないだろ」

「ハ?」

ソレがどうした。
というよりソレがどうしてコレに繋がる。確かに幼少からの環境からしてクリスマスにナンか縁はないが……。

「やろうぜ。パーッと」

「ザケんな。オレは今ンなふざけたコトしてられっか」

オレには絶対に大学に受からなくてはならないといけないという理由がある。パーティーなんてモノをしてる暇はないのだ。

「でもよ、頭に詰め込み過ぎもよくないぜ」

そう言ってコイツはオレの目の前に酒を差し出してきた。オレは反射的にソレを受け取ってしまっていた。



「んー…っふ」

受験生なのにオレは酒を浴びるように飲んだ。寮に入ってから酒を飲むなんてあんまナクなったから久しぶりの酒なのだ。
まあイツモは一人でしか飲まないが。

「俺からお前へのクリスマスプレゼントだ」

クリスマスプレゼント……。
初めてで新鮮な響きである。
不覚にもトキメイたコトは一生コイツには伝わないツモリだ。

「畑…」

酔っていたに違いない。
イヤ、そう信じたい。





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あきゅろす。
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