拍手お礼小話集
2
『ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン、…ガチャ』
ケタタましくチャイム音が鳴り響いていると思ったら急に止み、代わりに戸の開閉音が聞こえた。続いて足音が近付いてきて、扉が開かれた。
「居るなら出ろよ」
「…鍵があるだろーが。入りたきゃ自分で開ければイい」
無遠慮な侵入者を睨み付ける。
そもそもコイツだって受験生なンだしこんな夜更けに迷惑だというノが分かるだろーに。
「冷てえな」
ウッセエ。テメエが勝手に入ってきたクセに。冷てえもナニもあるか。コイツをオレは捨て置くコトにして、オレは再び机に向かった。今にして思うと、ほんの二年前は自分がコンナに必死扱いて勉強するとは思いもしなかった。
全くオレも変わったな…。
「で、ナニしてやがる」
静かになったと思ったらコノ野郎テーブルに色々広げ騒いでいる。
「何って…パーティー?」
…………。
幻聴が聞こえる。
パーティーだと?
全くコイツはナニを考えてるんだか。
「なんでわざわざオレの部屋でヤろうとしてんだよ」
コノ忙しい時期にナニ考えてンだコイツ。
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