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ごちゃまぜ
3回目の正直(krk*緑間)甘








「急に呼び出して、すまない」



昼休みに
変わった人と有名な
緑間真太郎くんに
呼び出された。


「大丈夫だよ。」



ちなみに、

この呼び出しは
同一人物から
昨日も行われた。



「っ…その、だな…」



毎回、彼がモジモジして、


「なに?」


私が質問して、


「よ、用件は……」


それでも言わなくて、


「…っ…はぁ…

お、お菓子…食べるか?」


いつも諦めた様に
お菓子をくれる。


「うん、ありがとう。

じゃあ、もう行くね」



このお菓子の為に
毎回、緑間くんの呼び出しに
面倒くさいけど付き合っている。


私はお菓子は
大好きだから
嬉しいけど、
彼がわざわざ
お菓子をあげる為だけに
しているとは思えない。

どうしてこんなことを
するんだろう?




「…(あ、これ美味しい…)」






教室に戻ると
いつものように、
高尾くんがニヤニヤして待っていた

彼が言うには、
どうやら私は
ドンカンらしい。






「ぶっ、んで?
くくくっ…その後、どうしたの?」



「お菓子だけもらって帰ってきた。


てか、高尾くん真剣に聞く気ないでしょ」


「そんなことなく…なくもない…ぶっ、」



高尾くんは吹き出しつつも
面白がってるのか
緑間くんが気になるのか
毎回どうだった?と聞いてくる。


これもまた面倒くさい






「…何を話しているのだよ、高尾…」



「げっ!!」



「げっ、じゃないのだよ!!
今すぐ名字から
離れろっ!!」


でも
毎回、緑間くんが
しつこく聞いてくるのは
もっと面倒くさい。


「おい!何もされてないか!?」

「うん。」


「口説かれたりも
されてないだろうな!?」


こんなチャラい男
興味ないっての。



「…された。」


いつも面倒なことに
付き合わされてるから、
ちょっと悪戯してみた。





「告白された。」






「なっ!?」

「ちょっと
名前ちゃん!?」




驚愕している
二人の顔がおもしろい。




「ふふっ」







「つ…俺は、


名字が、好きだっ!!!」








…え。


突然、真っ赤な顔で
叫んでから
肩をガッシリつかんだ
緑間くん。


「お、お前を、
毎日呼び出してたのも
告白しようと思ってたからで、
でもなかなか勇気がでなくて
いつも男らしく出来なくて…
だか、高尾の彼女になるくらいなら
クラス中が俺に注目しているが
もうそんなものはどうでもいい!
俺は、お前が…名字名前が
好きだ!一目惚れした!
だから付き合ってくれ…!」



緑間くんは
はあ、はぁ、はぁ、
と息を整えている。

緑間くん以外は
驚きすぎて
動けない。




「っ…な、なんとか、言うのだよっ!!」



「え!あ、あぁー…えっと…」







とりあえず、


「…高尾くんに
告白されたのは嘘なの。
ごめんなさい。」



興味なんてなかったのに、
真っ赤な君に
ドキドキしてしまったから、
告白の返事は
これから考えることにしよう。








「たっ、高尾おおおおぉぉぉ!!」



「ちょっと!なんで俺っ!?」







〜End〜



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