姫と執事の話
5
そうして夕日が沈む直前になってようやく、国王の執務室の机に隠れてすやすやと眠る姫を見つけたのだった。
先に捕まり一緒に探していたアリアがリオンを呼びに行き二人が戻ってくると、姫は国王の腕のなかにいた。
国王はその寝顔を見て、穏やかに微笑んだ。
「アリアが来てから初めてだな。あんなに楽しそうなリーシャを見るのは」
そしとその笑顔のままアリアに向き直る。
「少々おてんばなヤツだが、これからもよろしく頼むぞ。アリア」
アリアは、はい、と小さくした声で答えた。
《END》
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