版権作品
オマケ
一方の、女子テニス部部室。
「へぇー。景ってばそんなことしたんだ。何で直接渡さなかったの?」
「だれがあんなヤツに」
「マフラー作ったくせに」
「それは……! ただの気まぐれよ。気まぐれ」
「ふーん」
「――ってゆーかイイナ、イイナー。景ちゃん、あたしにもちょーだい!」
「ちょっと待って。着替え終わったらクッキーあげるよ」
「やったー!! 景ちゃん大好きー!」
ドカンッ!!
「景ちゃん!!」
「「キャーーーーッ!!!」」
「忍足テメー。カギ閉まってただろうが! どこで手に入れやがった!?」
「――先輩」
「なに」
「カギ……壊れてます」
「………………………」
愛という名の暴走の前では、鍵など無用の長物である。
《END》
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