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君の声。
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その後はテーマ以外に寄せられたメッセージを読み、最後の曲が流れて、終盤に差し掛かり。

『そろそろ終わりの時間が来てしまいました。テーマに関わらず、リスナーの皆さんからのメッセージをお待ちしてます。パーソナリティはサワタリソウタでした。それではまた。』

そうやって、三十分間が終わった。

「あーあ、終わっちゃった…」

ツグミはふとラジオを思い出し。

「好きな人…か」

机に突っ伏し、考え込んだ。

そしてツグミはある決意をした。

机の引き出しをごそごそ漁り、便せんを取り出す。

「き、緊張する…」

ラジオ「SeeYouFRIDAY」に手紙を書くことにしたのだ。

もちろんあのテーマで。




月曜日、学校へ行く途中でポストへ手紙を投函し、ポストに向かって祈った。

(採用されますように!)

「ツグミ?何、ポストに向かって祈ってんの?」

そんなツグミに声をかけてきたのは、学校の友達の八尾充(ヤオ ミツル)だった。

「おはよ、充」

「ああ、おはよう。で、何やってんだ、こんな所で?懸賞にでも応募したか?」

「ん〜、秘密」

八尾は「あっそう」と素っ気ない。

二人は肩を並べて学校へ向かった。

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