[long] 廃れた金矢 「ミーは、あんたが嫌いみたいですねー」 「…知りませんよ、そんなこと」 「先輩なんだから、ちゃんと敬ってくださいよー?」 「はぁ……ハイハイ」 なんで先輩に嫉妬されなきゃならんのだ。 僕はなにもしていないのに ただ ただ… __________________________________ 「名前です。これからお世話になります」 「あらまっ!」 「ぬをっ!」 「……嘘だろぉ…」 「ししし、やべ」 「マーモンにそっくりじゃん♪」 金髪の人が言ったマーモンとは、誰なのか。 「ちょっと、ストップですー」 間を割ってはいってきたエメラルドグリーンの人は、僕を一瞬睨み付けて、言った。 「この人はマーモンさんじゃないんですよー?入り浸らないでくださいよー。 ただの新入りなんですからー」 ただの、っていうのにイラッときたけど、本当のことだから仕方ない。 「まぁ、…それもそうだなぁ」 エメラルドグリーンさんの言うことに銀髪の人が頷いた。 「よろしくね、名前ちゃん♪」 まぁ、いいだろう。 「よろしくお願いします」 ________________________________________ あれから、幹部の皆さん方は僕に親しみ、優しくしてくれる。 ただ、 一人を除いては。 「ほんっとあんた、ムカつきますー」 霧の幹部の、フランさん。 さっきも悪態をつかれた。 「はぁ…そんなん知りませんよ…」 これから苦労しそうだな… (怖いなんて言えません ミーの居場所が無くなってしまうのが) (だから、すみませんけど、好きになれません) backnext |