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*トリップ編
私、今日死にます。
神様は不公平だ。どうして私ばかりこんな目に?


「小娘ェ!!!はやくこっちにこい!!」
「はやまるなァ!!!!!」

切羽詰った男たちの声
こういうことをしないと私は誰にも求められなかったんだ
本当はもっとちゃんと・・・・この世を楽しみたかった・・・・
友達とショッピングを楽しんだり、プリクラとったり
お母さんとご飯を作ったり、お父さんとドライブに行ったり
何も楽しいことなんて無かった
私なりに頑張ってきたはずなのに、いつも失敗して・・・・借金なんて背負っちゃって・・・・・
私が持っているものなんて役に立たないこの指輪くらい
首からかけている指輪をぎゅっと握る
なんで私ばっかり。

不公平だよ。神様なんて───

「死んじゃえばいいんだ・・・・・」

ボソッとつぶやくと私は一歩を踏み出した
私が立っていたのは屋上の縁
一歩進めばふわりと体が浮遊感に包まれる
風を感じる・・・・・気持ちいい・・・・・
初めてだ、こんなにすがすがしいのは
グッバイ私。グッバイこの世。
私、死ぬんだ
そう思ったら気持ちが軽くなって瞳を閉じた
そうだ、リボーン最後まで読みたかったなぁ
でもそんなこと言ってたらなかなか死ねないや・・・・
永遠にこの瞳が開かれることは無いだろう
頭に衝撃が走った

--->

薄っすらと光が差し込む。ここは、天国・・・?

パチリ。

目が覚めるとそこは、見知らぬ部屋でした
肌に感じるふわふわした感触に自分の体温で暖められた温もった、布団。
布団?
薄いピンクのシーツ、枕、布団。
もそもそ上半身を起こす
見渡す限り全然見覚えの無い部屋には必要なものしか置いていない様子
窓に近寄ってみると結構高さがありここがマンションの1室だということが分かった
私の家もマンションだったけどこんなに広くは無かった
っていうか、マンションの屋上から私は飛び降りたはず・・・・
屋外から屋内にワープ?ってか、生きてるの、私?
意識不明で夢の中をさまよってるとかそんなのだったりして・・・・
脳死状態ってことになるのかな?

「げー・・・確実に私の内臓とか眼球とか取られてるんじゃないかな?もしその様子だったら・・・・・」

もういっそこの夢の住人になったままでいたい
そう思ったその時室内にコール音が響いた

プルルルル・・・・・プルルルルル・・・・・・プルルルル・・・・・

─!!電話

「出たほうがいい、よね?」

音が響き渡るほうへ向かい電話を見つけた
恐る恐る近寄り受話器に手を伸ばす
たらりと冷や汗が顔を伝う

ガチャッ

「も、もしもし・・・・」

控えめに相手に声をかける。
いったい相手は誰なのかと好奇心が膨らむ一方、恐怖で汗がダラダラと噴出す

「星名優姫さんですか?」

私の、名前・・・・!?


修正加えました。ちまっと

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あきゅろす。
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