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小説 短編
罪には罰を、 閻魔


しゃりん。しゃりん。


薄暗い闇に一人の人間の容姿をしたモノが


歩く。



それと同時に、美しい鈴のね。






聞こえる、




美しい容姿とは裏腹に彼の

紫色した服は薄汚れていた。





たったいまおわったところだ






閻魔大王は使者を裁く、


罪を償わせる、罰を与える。



閻魔大王は人を苦しめる
それさえも


罪な事、だ





一日3回罰を受ける。
一日3回罪を背負う。


一日3回、


笑顔で使えてくれる周りのモノ達が、




大王に拷問する時間、が

ある。



なんて皮肉なのだろう、




しゃりん。しゃりん。









「大王…」





「んーなぁに、鬼男くん?」




「仕事…」




「どうしたのさ、辛気臭いよー仕事…?、」




閻魔はあぁ、と指を鳴らす。



「アレね…、」




「……………」


「…鬼男くん、そんなに悲しい顔しないでよ、


俺は君が生まれてくるまえから何千年としてるんだよ、


…もう、慣れたよ☆」





「大王…、」





じゃあ、何故貴方は



そんなにも震えているんですか
























………





……















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