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バカ達の奇妙な冒険
肉の芽



『ただいま。』
「お邪魔します。」

 ボク達がそう言った時、

「バカなお兄ちゃん♪ お帰りなさい♪」

 物凄い勢いでアキ君にタックルしてくる人物がいた。

「久しぶりだね。葉月ちゃん。元気していた?」
「はいです! 綺麗なお兄さんもお久しぶりです!」

 ボクの言葉に従妹の島田葉月ちゃんが元気に挨拶する。
そして、奥から2人がやってくる。

「モミジ。久しぶりね? その子は?」
「大変!! 怪我してます!」

 彼が怪我しているのに気づいた、従姉妹の島田美波ちゃんと姫路瑞希ちゃんが顔を青ざめる。

「そうそう。この子を手当てするから奥借りるよ。」

 アキ君はそう言って男の子を抱き上げて奥まで行く。

「結論から言うと、この子は助からない。この子はこのまま死ぬだろう。」

 ボクの言葉にアキ君は顔を青ざめる。

「………明久。自分を責めるな。………別に明久が原因じゃない。原因はこいつだ。」

 康君はそう言っておでこをかき上げる。そこには不気味な小さな物が不気味に脈うっていた。
そのおぞましさにホリィさんと美波ちゃんと瑞希ちゃんと葉月ちゃんが気持ち悪そうにしていた。

「こいつは人の脳に針を突き刺してDIOに対して強いカリスマを覚えさせ、DIOの為なら喜んで死ねる兵士に洗脳するんだ。」
「じゃあ、とっとと邪魔っ気な物を取り払おうよ。」

 アキ君はそう言いながらスタンドを出して男の子のおでこにつけられた肉の芽を取り除こうとする。

「………待て。明久。それは取ろうとしたやつにも攻撃する。」

 康君はそう言いながらマジシャンズレッドで邪魔しようとする。

「康君。待って。」

 アキ君のスタンドは肉の芽の攻撃にも揺れ動かなかった。アキ君ならもしかして、
そう思いながら、呼吸を整える。体の中から暖かいエネルギーが沸き立つ。

「オオオッ!!」

 アキ君のスタンドは肉の芽をつまみ上げ引き抜いた。さらに、アキ君にも侵入しようとする触手も引き抜いた。

「山吹色の波紋疾走(サンライトイエロー・オーバードライブ)!!」

 ボクの右手が肉の芽に触れ波紋を流す。
次の瞬間、肉の芽は跡形もなく蒸発した。

「………何故ワシを助けたのじゃ? ワシはお主を殺そうとしたのじゃぞ?」
「さてね。そんなこと知らないよ。」

 アキ君の言葉に男の子は忝ないと頭を下げていた。しかし、トサッと言う音が4つその場に響いた。

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あきゅろす。
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