鬼灯の冷徹 補佐官のサポーター
不喜処地獄とちびっこと社会科見学
バカテスト
『ペリーが日本に来たのは何故か答えよ
( )ため』
鬼灯様の解答
(心の洗濯の)ため
教師のコメント
嫌いではないですがペケです。
云鬼の解答
(開国しろと調教しに来た)ため
教師のコメント
軍艦つれて来ましたから正解でしょうが、もうちょっと言い方があると思います。
シロの解答
(←)ため→P
教師のコメント
私はこのセンスは嫌いではないですが、正解にしちゃうとテストの意義がなくなります。
「今日はお越し頂きありがとうございます。私はこの学校の副校長を務めてます。鬼蓮と申します。」
お爺ちゃんの鬼が頭を下げるとボク達も頭を下げる。その横でシロ君が、
「すいません。この答えあってますか?」
シロ君が待っている間に解いていた問題をさして問いかけた。
「う〜ん。このセンスは嫌いではないですが、これを正解だと認めたら学校という機関がブレブレになります。」
「違うの?」
そりゃ違うでしょ。格ゲーじゃないんだからさ。
「社会科見学で刑場の案内する事になりますか?」
「それは不喜処地獄でしょう。」
本当は阿鼻地獄にも案内したいけど、子供は予想外の事を平気でやらかすからね。
「不喜処地獄の犬は不幸な体験した犬が多いんですよ。
前に不喜処地獄に勤めていたお局様も現世じゃ悪徳ブリーダーに繁殖目的でたくさん産まされたって聞いたし、同僚も雑種だからって捨てられたり、大きくなって飼いきれなくなり捨てられたって聞いたからね。」
シロ君の言葉に鬼蓮さんが興味深そうに頷いた。
「良いですね。学校じゃそんなこと教えませんからね。
勉強よりも実際に触れて学んで興味を持つ人もいますしね。」
「茄子さんがまさにそのタイプですよね。
確か、この学校の卒業生でしたよね?」
鬼灯様が口を開くと鬼蓮さんが昔を懐かしむように口を開いた。
「あー。あの子は、さっきの大喜利みたいな解答はないですが誤答が多かったですね。後、名前が出てこなかったんでしょうな。夏目漱石の似顔絵を丁寧に書いてくれましたよ。あのときは、思わず○にしそうでした。
後は教科書の落書きも多かったですね。」
確かに茄子君の報告書にはやたらと落書きがあったな。
このままじゃ鬼灯様に提出できないから修正させても結局変わらなかったし。
「確かに茄子君の報告書には落書きも多かったですね。書くたびに怒って修正させても結局変わらなかったし。
怒るといえば、現世じゃモンスターペアレントが何かと問題になっているって聞きましたけど、こっちでも問題になってますか?」
「それはもう。この前もうっかり業火で火炙りの刑にしてしまったら親御さんから抗議の電話が来ちゃいましたよ。」
「………ごめん。基準がよくわからないや。」
鬼蓮さんの言葉に桃太郎の家来がどんびいていた。
「よく考えたら俺達地獄について何も知らないんだよな。」
「長いこと天国にいたし。」
「学校に通った事ないのに就職できてラッキーだったよな。」
柿助君とルリオ君のやりとりにシロ君が頷いていた。
「ペリーさんもこんな気持ちだったんだろえな。
………あ。さっきのペリーさんがなんの為に日本に来たかってやつ、
今後の生活と給料の為じゃだめかな?」
「社会人なら○でしょうが、」
「正解にはできませんな。」
シロ君の珍解答に鬼灯様と鬼蓮さんがそう返していた。
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