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リリカルで指輪の魔法使い
原作開始? 最初の魔法はシャバドゥビ

「…アレ? なんだろうね?」

 学校帰りに帰り道に通っている池を通りかかった時、警察の人が何かの捜査をしているようだった。

「ただ事じゃないようね?」

 お巡りさんが調べている状況を見てアリサちゃんはそう判断した。

「あの、なにがあったんですか?」

「ん? よくわからないんだよ。見ての通りあちこち壊されてるけど悪戯にしては遣りすぎだし。」

『助けて!』

 すずかちゃんがお巡りさんと話していた時、助けを求める念話が聞こえた。なのはちゃんも聞こえたらしい。
いきなり走り出したなのはちゃんを追いかけたら傷付いたフェレットに遭遇した。

「フェレットだよね?」

「ケガしてるみたいだよ。獣医さんに診てもらおうよ。」

 フェレットを獣医さんに預け、その場は解散になった。


SIDE なのは

 私は謎の声に導かれるように動物病院にたどり着いた時、3つの黒い陰に追いかけられるフェレットがいた。

「ああ。良かった。僕の声が届いていたんですね。」

「フェ、フェレットがしゃべった!」

 フェレットが喋るという有り得ない事態に思わず叫んでしまう。

「僕の力じゃ、あれを止められない! でも、あなたの力ならアレを止められます! 必ずお礼はします! ですから、僕に力を貸してください!」

「お礼とか言ってる場合じゃないよ。どうすればいいの?」

「ありがとう! コレを受け取って僕の言葉を続けて。」

 フェレットから赤いビー玉を受け取り、フェレットの言葉を復唱する。

「風は空に」
「風は空に」

「星は天に」
「星は天に」

「不屈の心はこの胸に」
「不屈の心はこの胸に」

「この手に魔法を! レイジングハート! セェットアァップ!!」

 赤いビー玉が眩い光を発すると私の洋服が変わっていた。学校の制服に似た白い服を着ていて、手には赤いビー玉が填めてある金属製の杖が握られていた。

「やった! 成功だ! アレはジュエルシードによって産み出された思念体です! ジュエルシードさえ封印すれは消滅します!」

「わ、わかったの!」

 黒い陰の攻撃を横に跳んでかわたのだけど、そこに残りの2体が襲いかかってきた。

『PROTECTION!』

 赤いビー玉がバリアのような物を張ってくれたおかげでダメージは無かったけど、弾かれて、壁に激突する寸前。

「ふぅ。大丈夫なのはちゃん?」

 赤い宝石のような物で顔を隠した黒衣の男の人が抱き止めてくれた。

「なのはちゃん。あのビルの上に飛び乗って、アレを封印することは出来る?」

『マスターがそれを強く望むのでしたら、可能です。魔法に必要なのは強いイメージです。』

 赤いビー玉が英語で答え、それを和訳するより早くに指示を出した。

「じゃ、頼む。ボクがスキを作るから。」

 赤い人はそう言って、思念体に向かう。

「あ、あの、私高町なのはです。お名前聞かせていただけますか?」

 私の問いに赤い人は困ったような様子でいたけど、私のお願いに答えてくれた。

「マジシャン。ボクの事は仮面ライダーマジシャンと呼んで。」

「…マジシャン。」

 その名前を呟いた時、胸の内に温かな感覚を感じていた。

SIDE 紅葉

 ボクが動物病院にたどり着いた時、

「レイジングハート! セェットアァップ」

 その叫びとともに一人の魔法少女が誕生していた。ボード小屋の一部が破壊されているのを見て気づくべきだった。これが物語り最初の所だと。ボクは右手に指輪を填めお腹の手形に翳した。

『ドライバーオン! ナーウ!』

 音声とともにドライバーが起動して手形が白い魔法使いドライバーになる。ボクはその白い魔法使いドライバーの赤いハンドオーサーを反対側に傾ける。

『シャバドゥビタッチヘンシーン』

 白い魔法使いドライバーから聞こえる声を聞きながら、フレイムスタイルウィザードリングを左手に填めパイザーを下ろして白い魔法使いドライバーに翳す。

「変身!」
『ボルケーノ! ナーウ!』

翳した手を左側に伸ばすと魔法陣が発生する。

『ヒー!』

 その魔法陣がゆっくりとボクの体を通過していく。

『ヒー!』

 魔法陣が通過していくとボクの身長が伸びて、漆黒の衣に包まれる。

『ヒーヒーヒー!』

 魔法陣が通過すると、ボクは表地が黒裏地が赤で胸の所も赤で顔は指輪と同じフェイスマスクで顔を隠した魔法使いになった。

「さてと行くかな。ってヤバ!」

 なのはちゃんがこちらに弾き飛ばされたのを見て慌てて抱き止める。そして、なのはちゃんに指示を出して思念体に向かおうとするんだけど、

「あ、あの、私高町なのはです。お名前聞かせていただけますか?」

 なのはちゃんの言葉に困ってしまった。ウィザードドライバーを使っているわけじゃないからウィザードとは呼びづらいし、白い魔法使いだと語呂が悪い上に黒い。メイジは他の姿に対して使われているからペケ。ソーサラーも同様でダメ。だとしたら魔法使いをさす言葉で一度も使われてない言葉はこれしかない。

「マジシャン。ボクのことは仮面ライダーマジシャンと呼んで。」

 そう名乗り、今度こそ思念体に向かう。右手の指輪を付け替え、ハンドオーサーをを逆サイドに傾ける。

『ルパチマジック タッチゴー!』

 白い魔法使いドライバーの音声を聞きながら、右手を翳す。

『コネクト! ナーウ!』

 白い魔法使いドライバーの詠唱に右手を魔法陣に突っ込み、引き抜く。そこにウィザードソードガンが握られていた。ボクが銃で射撃すると、思念体はなのはちゃんからボクに標的を変えた。突進してきた1体を避けてがら空きの所を背後から狙撃する。さらに2体目の攻撃を横に避けながらソードモードに変え、斬りつける。3体目に攻撃を仕掛けるが、よけ続け攻撃しようとしない。

「マジシャンさん! 後ろ!」

 自分が囮になり、背後の2体に攻撃仕掛ける算段だったようだがまだ甘い。右手の指輪を付け替え、ハンドオーサーを1度傾け、再び同じ場所に傾け直し右手を翳した。

『テレポート! ナーウ!』

 思念体達の背後に転移して、3体を1一カ所に集めた。銃形態に戻したウィザードソードガンのグーの手形の親指を操作して開かせる。

『キャモナシューティングシェイクハンド!』

 その声に左手で手形に握手した。

『フレーイム! シューティングストライク! ヒーヒーヒー!』

 その宣言をにトリガーを引いた。その威力で2体の思念体の体が崩れるがどうやら、庇われていたらしく1体は無事だった。だけど、

「なのはちゃん!」

 なのはちゃんの砲撃がその思念体にとどめをさした。

「さあ、封印を!」

 フェレットの指示に従いジュエルシードを封印する。

「じゃ、お礼代わりにコレを貰って行くね?」

 ボクはそう言いながら、ボクがとどめをさした2個のジュエルシードを手にとっていた。

「ま、待って! 君に聞きたいことがあるんだ!」

 フェレットのその言葉を聞き流してもう一度ハンドオーサーを傾け、右手を翳した。

『テレポート! ナーウ!』

「じゃ、また明日。」

 手のひらをヒラヒラさせながら別の場所に転移した。


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