リリカルで指輪の魔法使い 夏とかき氷 買い物帰りに、アリシアちゃんが、 「ねぇ。お兄ちゃん。あれ何?」 とアリシアちゃんはかき氷を食べてる男の子を指差して問いかける。 「かき氷か。もうそんな時期か。 かき氷って言うのは、氷を削って、できた物に好みのシロップをかけて食べる氷菓子だよ。アリシアちゃん。ちょっと暑いし、翠屋に涼みに行かない?」 「行く♪」 ボクの問いにおめめを輝かせて答えるアリシアちゃんを連れて、翠屋に行くと入り口でなのはちゃん達4人とばったり遭遇した。 「あ。フェイトになのはちゃんにすずかちゃんにアリサちゃん。」 「こんにちは。アリシアちゃん。お買い物? 偉いね?」 なのはちゃんが頭を撫でるとアリシアちゃんは嬉しそうに目を細めた。 「いらっしゃい。6名様ね?」 店内に入ったボク達を桃子さんが声をかけてくれた。 「かき氷を2つ。なのはちゃん達は?」 『私達も同じので。』 「かき氷を6つね? シロップは何味にする? メロン、イチゴ、ブルーハワイがあるわよ。」 「ボクはメロン味かな。」 「私もメロン味が良い。フェイトちゃんは?」 「私も同じメロン味。」 「私はイチゴが良い。」 「私とすずかはブルーハワイで。」 注文してしばらくしたら桃子さんがかき氷を持ってきてくれた。 『いただきます。』 ボク達は手を合わせ、同時にそう言ってかき氷を口にする。 「美味しい♪」 嬉しそうにそう言ってかき氷を口に運ぶ。その途端、キーンときたのか、悶えるアリシアちゃんだった。 「急いで食べるから。…んぅ!!」 ボクもキーンときて悶えてしまう。 「こうなるってわかってるのに食べたくなるよね?」 「そうそう。夏の風物詩かもね。」 「お兄ちゃん。アーンして?」 言われた通り口を開けるとヒンヤリしたものが口の中に入った。どうやら、アリシアちゃんが自分のかき氷を口に入れたらしい。 『なっ!』 「えへへ♪ お兄ちゃん。美味しい?」 「うん。美味しいよ。お返しに。」 「アーン♪ えへへ♪ お兄ちゃんのも美味しいね♪」 『にゃっ!?』 何故か驚いているなのはちゃん達に首を傾げると、なのはちゃんとフェイトちゃんはスプーンでかき氷をすくい一言。 『モミジ。私達のも食べてみない?』 「…なのはちゃんもフェイトちゃんもボクと同じメロン味だよ?」 その指摘にお店の隅っこ体育座りでのの字を書いているなのはちゃんとフェイトちゃんがいて、何故かピースサインをしながらボクにスプーンを差し出すアリサちゃんとすずかちゃんがいた。 [*前へ] [戻る] |