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仮タイトル ヴァルキリードライブビクニ+3
希望の島ビクニ




「.........倫花ちゃん、乱花ちゃん、四月一日、八月一日。見えてきてたよ。」

ボクは海の上に浮かぶ人工島『ビクニ』を指差した。

「これから私達が暮らす島か。楽しそうだね♪」
「いいよね。お姉ちゃんはお気楽で。
あたし達は両親に売られたんだよ?」

目を輝かせて言う神楽坂倫花ちゃんにたいし、妹の乱花ちゃんはため息を吐いてそう言った。

「乱花。お父さんお母さんにそういうことを言わないの。
それに私達がビクニに来たのも病気の治療が目的なんだから、病気が完治したら、また一緒に暮らそう?」
「どうでもいいよ。あんなやつら。」

両親の悪口を言う乱花ちゃんに対して倫花ちゃんがたしなめようとするが不機嫌そうにそっぽを向いて吐き捨てる。そして次の瞬間、

「ひゃあぁん

艶っぽい悲鳴が乱花ちゃんの口から出ていた。

「そういうことを言う悪い乱花ちゃんにはお仕置きだよ♪」

八月一日が乱花ちゃんのおっぱいを揉んでいるからだ。

「ちょ、ちょっと! ふぁ こ、こら! や、やめ、あぁん
「あ、乱花ちゃん、またおっきくなったでしょ♪」

乱花ちゃんの制止の声に八月一日は耳を貸すつもりはないらしい。
それどころか、背中に指を這わせた次の瞬間、

「こ、こら! ホックを外す...んぅ

ブラが外され、支えを失ったお山が揺れる。
そして、八月一日が乱花ちゃんのおっぱいをいじくった次の瞬間、

「っ〜〜

悲鳴すらあげずに弓反りに仰け反って、痙攣した。

「まだまだだよ♪」
「はい。ストップ。荷物持ってきなさい。」

ボクはそう言って八月一日を乱花ちゃんから引き剥がした。

「大丈夫?」
「.........モミジ。早く助けてよ。」

ボクの問いに乱花ちゃんは荒い息を整えながら恨みがましくボクを見ていた。

「藤次さん達をあんなやつらとかどうでもいいとか言った罰だよ。倫花ちゃんは自分の病気を治療して藤次さん達のもとに帰るのを夢見てるんだからね。」

ボクの言葉に乱花ちゃんは短く呻いてから倫花ちゃんに頭を下げていた。

「ごめんなさい。お姉ちゃんの事を考えてなかった。」

乱花ちゃんが謝罪した時、桟橋に船がついたためボク達は船から降りた。
ボク達5人の他に一緒に2人が加わり、7人の集団は桟橋を少し歩いたところで目の前にいる少女に声をかけられた。

「神楽坂倫花(かぐらざかりんか)さんに妹の乱花(らんか)さん。猪名川(いながわ)マナさんに九頭竜桃(くずりゅうもも)さんに風宮四月一日さんに妹の八月一日さんにお兄さんの紅葉君ですね?」
「そうだけど、あんたは?」

答えてから問いかける乱花ちゃんに少女は頭を下げてから答えた。

「はじめまして。私は月影小春(つきかげこはる)です。貴方達同様5期生の生徒です。以後よろしくお願いしますね。」
「生徒?」

言葉の意味がわからず四月一日が首をかしげたとき、女性の投射映像が映し出された。

「ようこビクニへ。
私がこの島の管理者よ。皆は理事長って呼んでるわ。デスクワークで忙しいからモニター越しでしか見せれないけどね。よろしくね。みんなは自分の病気をどこまで知ってるかしら?」
「待て。病気とは何の事だ? 私はこの島で一番強くなれとしか聞いてないぞ。」
「誰かしたかわからないけど大雑把な説明ね。あながち間違いじゃないけど。」

桃ちゃんの言葉にどこか呆れたように呟く理事長の言葉にその場の皆が首をかしげていた。

「それどういう意味ですか?」
「答える前に問うけど、あなた方は自分の病気がどういうものか、ご存知かしら?」
「私達は何も。ただvウィルスによるものだということだけです。」
「私も似たようなものです。」
「そう。超人的な能力とあらゆる武器を使うこなす能力、肉体の武器化能力。これはvウィルス、あなた方が感染しているのは、変異種のvrウィルスだけど、による症状なの。
そして、ビクニはvウィルス治療目的で作られた人工島の1つなの。この島は他の島と違って治療実績があるの。
それはともかく、戦いで自分の能力を知り、自分の能力を磨く事。それがウィルスを抑制する方法なのよ。」

なるほど。だから当たらずとも遠からずか。最強になるには島にいる人達と戦わなきゃならない。

「vウィルスに感染するのは主に10代の女性.........のはずなんだけどねぇ。」

理事長はそう言いながら、視線をボクに向ける。小春ちゃんも。理由はわかるけどさ。vウィルスに感染するのは女性だけのはずなのにボクだけしっかりvrウィルスが採取された。

「不思議だけど、感染している以上入島を許可するわ。もっとも、試験に合格すればだけどね。」
「試験?」
「はい。そうです。入島試験の結果、ビクニでもなおる見込みがないなら、別の島に移ってもらいます。
内容は武器化してサポートするエクスターとその武器で戦うリブレイター側に回ってもらってこちらが用意したロボットを倒すだけです。」

小春ちゃんの言葉に倫花ちゃんと乱花ちゃんが、マナちゃんと桃ちゃんが、四月一日と八月一日が組むことになり、ボクだけが余ってしまった。

「では、私が風宮君とですね? 私がエクスターをやりますから風宮君はリブレイターをお願いします。」

小春ちゃんの言葉に頷いて答えたその時、理事長が開始の宣言をした。

「では、入島試験開始!」
「「「「ドライブ!!」」」」

乱花ちゃん、マナちゃん、四月一日、小春ちゃんの言葉とともに彼女達の体は純白の光に包まれ、その場に彼女達の衣服を残しボク達の武器になった。

「はぁっ!!」

気合いの声をあげながら、ロボットを蹴り壊す。
しばらくロボットを破壊していたら殺気のようなものを感じその場を飛び退いたと同時に上空から攻撃してきた。

「まだまだ!!」

そう叫んで空中にいる敵めがけて跳ぶ。今まさに攻撃しようとするロボットを破壊して投げ飛ばしてもう一体に激突させる。そして、墜落したロボットを踵落としで蹴り壊す。その一体を叩き潰すと、動けるロボットはいなくなった。そのため、ボクの武装、足甲が純白の光に包まれ月影小春の姿を取り戻す。ドライブを解いた小春ちゃんはフラりとボクの方に傾いた為、思わず抱き止める。その際柔らかで温かい2つの果実が胸板でムニュリと潰れる。

「...あ。すみません。風宮君。」
「おっぱい気持ちいいからこのままで。(ううん。気にしなくていいよ。)」

ボクの言葉に小春ちゃんは笑みを浮かべていた。

「スケベですね。紅葉君も男の子ですね。 」

その言葉に頬を紅く染めていた。
その時、

ギュッ

「痛っ!!」

誰かに背中をつねられていた。振り返ると、倫花ちゃんとドライブを解いていた乱花ちゃんに背中をつねられていた。

「モミジ君。男の子なのはわかるけど、セクハラはよくないよ?」

何故か頬っぺたを膨らませて怒っている倫花ちゃんにそれにコクコクと頷いている乱花ちゃんだった。

「何をやっているんですか?」
「倫花お姉ちゃんや乱花ちゃんに強敵出現だね♪」

ドライブを解除して裸身をさらし呆れた表情を見せる四月一日にニコニコと笑みを浮かべて謎の言葉を口にする八月一日がいた。

「それで理事長。試験結果はどうですか?」
「私がいたんだ。合格に決まっている。」

うっすらと頬を染め、両手で胸と大事なところを隠しモニターに問いかけるマナちゃんに胸を張り、お山を揺らしながら自信満々に言う桃ちゃんがいた。

「ええ。7人共合格よ。これからよろしくね。」

モニターに写る理事長が満面の笑みを浮かべていた。


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