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真・かまいたちの夜 if
事件解決


.........一体犯人は誰なんだ? 僕の脳裏にみゆきちゃん、池谷さん、オーモリくんの生前の姿が思い浮かぶ。(殺害された人物には他に赤城さんという方もいるが、会う前に殺害された為、生前の姿が思い浮かべない。)
僕達の中にいるはずなんだ。4人もの命を奪った殺人鬼が。
そう考えていたら、フッと部屋が闇に包まれた。

「なんだ?」
「停電?」

 神林さんと京香ちゃんのささやきが聞こえる中、僕の頭の中に電流が流れ、
これまでの事が頭の中を駆け巡る。やがて、それはオセロの盤面を黒から白へと塗り替えていくように、事件の真実を覆い隠していた霧を吹き消していく。

「こんな簡単な事も気づかなかったなんて、僕の頭の中は幼稚園児か?」

 あまりのことに自分に毒を吐いてしまう。まだいくつかの謎は残っているが犯人はアイツに間違いない。
もうちょっと早く、せめて赤城さんの遺体を発見した時にこの事に気づけていればみゆきさん達は死なずにすんだのに。そう思っていたら、

「うわあぁぁっ!!!!」

 あの人の絶叫が響き渡る。

「大変! 助けに行かないと!」
「皆は僕の後ろにいてください。」

 僕は皆に指示をだし、先頭を歩く。『アイツ』がいるはずの事務室の中は荒れ果てていた。金庫は開けられ、中に入っていたのであろう、万年筆はへし折られ、花が散っていて、原稿用紙がビリビリに破かれていた。その原稿用紙には縦書きで『みなごろし』と書かれていた。アイツは僕達を皆殺しするつもりだろうか? そう考えていたら、

「や、やめろ! 来るな!」

 アイツの悲鳴が聞こえる。アイツの必死になったお芝居に思わず笑みを浮かべてしまう。

「.........もう、お芝居は終わりにしましょう。今回の惨劇を引き起こした赤い座敷わらしはあなたです!」

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あきゅろす。
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