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ボクと皆のバカテス日常
俺とボクと転生者



 ?ここはどこだろう?一面真っ黒な空間にいた。辺りにあるのは………

「すごく綺麗でボンキュボンなお姉さんだ。」

「セクハラですよ。それ?」

 思わずつぶやいた言葉に頭を軽く小突かれてしまった。

「あの〜ここはどこでしょうか?」

「天国と地獄の狭間です。死者の魂はここで天国か地獄へいく判決を受ける場所です。」

「ということは俺、死んだんですか?」
「………意外に冷静ですね?」

 やや困惑しながら問いかけてきた。

「ここが普通の空間ではないことは何となくわかりましたし、車に轢かれた記憶がありますし。」
 車に轢かれそうになった少年を突飛ばして代わり轢かれたんだ。

「じゃあ、あなたは女神ですか?」

「申し遅れました。私はアテナと申します。」

「アテナってギリシャ神話のゼウスの娘さん?」

「はい。合ってます。」

「で、そのアテナさんが俺に用なんですか?」

 俺の問いにアテナさんが言いづらそうに答えた。

「実は、あの交通事故は、私の部下が悪戯で起こしたものです。」

………………………………はい?

「ですから、私の部下があの少年を轢こうとしたんです。」

な ん だ っ て ?

「ふ…ふ…ふ…」

「ふ?」

 アテナさんが首を傾げた瞬間、

「ふざっけんなぁー!!」 感情のまま叫んでいた。

「あのガキが何か悪いことでもやったていうのか!!神だがなんだか知らないけど、やって良いこと悪いことがあるんだぞ!!」

 アテナさんが悪い訳じゃないのはわかっているが、それでも言わずにはいられなかった。俺の咆哮にアテナさんは微笑むと俺をやさしく抱き寄せた。トクントクン。アテナさんの鼓動が興奮していた俺を落ち着かせる。

「落ち着きましたか?」

 慈愛の眼差しに顔を紅く染める。

「は…はい。すいません。アテナさんが悪い訳じゃないのに怒鳴り散らしちゃって。」

「いえ。それで、こちらの不手際で亡くなったのですから、異世界に転生して戴くというのはどうでしょうか?」
「なら、『バカとテストと召喚獸』の世界でいくつか特殊能力付でできますか?」

「はい。できます。それで、どのような能力が欲しいのでしょうか?」

「瞬間記憶。高速筆記。速度は1分で400字詰めの用紙30枚にびっしり書き込めるくらいの速度で。現在、過去、未来を記録したアカシックレコードを閲覧する力。」

「…どれも可能です。」

「では、アカシックレコードを読む能力に制限を。未来を読む事が出来ない。他にアテナさんの許可なく他人のプライバシーに関する記録は読めない。にしてもらえますか?」

「はい。わかりました。」

「それと、一緒にバカやって楽しみたいから吉井明久の幼なじみにしてください。」


「はい。わかりました。」

「最後にひとつ。あのボウズを殺そうとしたアテナさんの部下にキツイお灸を据えて欲しい。」

「ご心配なく。コキュートスで永久封印刑に処される事なりました。」

そういうことなら問題ないか。アテナさんが指をはじくと少し先にドアが現れた。

「そのドアをくぐれば転生されます。赤ちゃんからですが、新しい人生(命)を楽しんでください。」

「ああ。ありがとうアテナさん。………そうだ。あのボウズと母さんに幸せになってと伝えてくれませんか?」

「いいでしょう。必ずお伝えいたします。」

「何から何まですみません。」

 そう返してからドアの先へ向かった。

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あきゅろす。
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