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8月企画 お題:花火
不知火 『わかってるから』
『わかってるから』

「澪ー!こっち!」
今日は花火大会。律が見たいと言うから来てみた。
「あれ?他の皆は?」
今日は軽音部の皆が来ると言っていたのに。
そう訪ねると律はバツが悪そうな顔をした。
「ごっごめん。実はよばなかったんだよね。」
皆と遊ぶのが好きな律が呼ばなかったなんて。
それに律は嘘は嫌いな筈だ。
「どうして?」
すると律は少し真剣な顔になった。
「だって…。澪最近元気なかったから…悩み事があるのかな?って思ってさ。」
「えっ?」
それを聞いたとき正直驚いた。
確かに自分は悩んでいた。最近は唯のギターが上手くなってきてミスもしなくなってきた。だから最近ミスをするのは自分だけだった。だから、自分は足手まといなんじゃ…と思うときがあった。しかし、余り面に出さないようにしていた。
「澪が何で悩んでるのかはわからないけど…。」
律はそこで言葉を切って私をじっと見つめてそして笑った。
「でもね、澪は最高のベーシストで最高の友達っていうのは誰よりもわかってるから!!」

―その時の律の笑顔は花火よりも大きくそして綺麗だった。





不知火 けいおん! 澪 律

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あきゅろす。
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