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うたプリ夢・短編集
♪01
 

「天高く、馬肥ゆる秋……」

「意味わかって言ってるか?」

「残念でした!わかってません!」


 ドヤ顔でそう答えてやりました。
 どうも、皆様お久しぶりです!有明紅葉です!今お仕事で来栖翔くんと一緒にいます。
 実は翔くんとは幼馴染みでしてね、幼稚園以来です。幼馴染みとは言わないか。まぁ知り合いです。早乙女学園生の時にたまたま再会しました。えぇ、たまたまです。偶然です。Destinyです。あ、これじゃ“運命”って意味だ。色々あった学生時代は正直忘れ去りたいですが、来栖くんと再会した事はいい思い出です。


「有明ー?俺の話聞いてるかー?」

「聞いてませんね」


 再びドヤ顔。


「聞けよ!」

「あだっ!?」


 チョップされました。地味に痛いです。そういえば空手やってるんだったっけ?そりゃ痛いはずだ。


「ここはもうちょっとアップテンポでもいいぞ」

「はいはいはい……こんな感じですかね?」


 楽譜にちょこっと書き込んでシンセで試しに流してみます。


「……うん、これぞ俺様、って感じだな!」

「じゃあこれで完成ってことで」

「おう!ありがとな!」

「いえいえお仕事ですから」


 物語開始早々、お仕事終了しました。ありがとうございました。今回はこれでおしまいです。それでは!


「有明さ、このあと暇か?」


 おぅふ……物語はまだまだ続くよ!と言わんばかりに来栖くんが話しかけてきました。


「暇ですよん」


 特に用事もないので。あとちょっとおちゃらけてみました。私のキャラが若干行方不明です。


「なら少し買物して行かねーか?買いたい物があってさ……少し付き合ってほしいんだ」

「いいですよ。ええですよ。いいですとも!」

「なんだよそのキャラ……」

「私にもよくわかりません」


 わからないものはわからないのです。
 そんなわけで今回は来栖くんとお買い物です。


 



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あきゅろす。
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