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うたプリ夢・短編集
☆01☆
 
☆ ☆ ☆

 洗濯物を取り込もうとベランダに出たら隣の部屋の人の洗濯物が落ちていました。あ、私マンション暮らしです。で、洗濯物落ちてるのはいいんですけど、その洗濯物がですね、


 ぱんつだったんですよ。


 えぇ、ぱんつです。下着です。shortsです。男性用下着。いやぁビックリしました。世界が凍りつくかと思いました。風で飛んできたのかな?

 とりあえず拾いました。他意はありません。放置するのはよくないと思ったんです。トランクスだったかブリーフだったかはご想像にお任せします。
 まぁ拾ったのはいいんですが、さてどうしましょうか。隣の部屋といってもベランダとベランダの間には距離があります。一枚板で仕切られたような安っぽいマンションとは違うのです。さすがシャイニング事務所の寮。なのでベランダにひょいと投げて返すのは少し難しいのです。がんばればできるかもしれませんが、失敗した時の事を考えると……。私はいいんですけどね。このぱんつの持ち主がね、かわいそうかなと。

 そして残された手段は二つ。捨てるか、直接渡すか。ベランダ放置も考えましたが自分のベランダに男性用下着落ちてるって。落ち着かないじゃないですか。
 そう考えると捨てるか渡すかの二択です。捨てるのは……やはり勝手に捨てるのはよくないですかね。だからといって直接手渡すのも……その……私、これでも女の子ですから。純白可憐ガールですから。恥ずかしい。

 こうして考えると、拾った時点で私の負けでした。完敗です。罠だったのです。どうして拾ってしまったのでしょう?永遠の謎。また一つ、この世では解明できない謎が生まれてしまったのでした。完。




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あきゅろす。
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