復活夢[スク] 02 「初めて幽霊としてスクに会った時と一言一句違わないはずだよ!凄いね、私の記憶力!」 「ここって……教会じゃねぇかぁ」 「スクってさ、私が守護霊になってからスルースキル高くなったよね……。あ、私の行きたい所ね。うん、教会だよ」 「何で教会なんだぁ?」 「その教会はね、クリスマスイヴの夜に一つだけ願いを叶えてくれるんだって」 「願い……?」 「うん。……あ、言っておくけど、生き返りたいなんて思ってないからね。生き返ったとしても、スクとは付き合えないから」 「そりゃそうだな。じゃあ何で行きてぇんだぁ?」 「クリスマスだけでいいから……実体化したいな」 「日暮……」 「……なんて、ね。ちょっとした冗談なんだけどさ。今日行く時間あるかな?」 「ねぇ……だろうな」 「そっ、か……。ごめんね、変な事聞いちゃって。任務、がんばろうね!」 「そうだな」 わかっていた。ヴァリアーにクリスマスなど関係ないこと。今日、スクアーロには重要な任務が入っていたこと。 そうわかっていても、聞いてみたかった。実は、スクもそういうロマンチックな事を望んでいるかもって思った。 でも、現実はキビシーね。やっぱり、幽霊と生きてる人間は合わないのかな……。 昼は任務、夕方も任務。そして夜も任務……。 「つっまんなああぁあぁぁぁぁぁい!!!」 「うるせぇぞぉ!!少しは黙ってろぉ!!」 「いいじゃない、どうせ他の人に私は見えないし、声も聞こえない」 「オレの問題だぁ!!!今日、それを何回聞かされたと思ってんだぁ!!?」 「知らないもん!だってスクかまってくれないし!!」 [*前へ][次へ#] [戻る] |