復活夢[スク] 03 マーモンに別れを告げ、スクアーロの後についていく。たどり着いたのは、どうやら裏庭のようだ。 「……!!」 そして、そこにあったのは――焼却炉。今まさに、何かを燃やしていた。その何かとは…… 「……日暮っ……!!」 私の……亡骸。 自分の死体がどこに隠されるかとか気になってはいたけど、まさか燃やされているなんて……。どうやら匂いがキツイらしく、鼻を押さえたスクアーロ。 「……覚えているかぁ?日暮。俺達が初めて会った時のことを」 「……スクアーロ?どうしたの?急に……」 「あれはオレが14で、お前が8歳だったよなぁ」 どうやら私の声は聞こえてないらしい。少し残念。 「あん時のオレは絶好調で、気にいらねぇ奴はバンバン斬り捨ててた。お前も気にいらねぇ奴の一人だったぁ。いつもみてぇに斬ろうとしたら、返り討ちにされたなぁ!」 あぁ、あの時か。学校の階段でぶつかっちゃって、逆ギレされたけど返り討ちにしたっけ。 「そん時からだぁ。お前が気になりだしたのは。最初はお前を倒すためだった。だけど、だんだん惹かれていったんだぁ……。同じ剣を使う者として……好敵手として……ダチとして……そして、女としてなぁ」 「…………」 「初恋が実らねぇってのは本当だなぁ!まさか何も言えずに逝っちまうなんて……。だから、今言うぞぉ!!耳ン穴かっぽじって聞けよぉ、日暮!!」 「う、うん……」 「オレは、テメェのことぉ、愛してんぞぉ!!!」 [*前へ][次へ#] [戻る] |