復活夢[スク] 01 「う゛お゛ぉい……そこで見てんだろぉ?カスガキ共ぉ」 「ちぇっ……バレてんじゃねーかよ、カエル」 「カエルじゃありませーん、フランですー。仕方ないですねー」 死体の近くに、ベルとフランが現れた。 「それにしても、すっごくスプラッタですねー」 「掃除するの大変そーじゃん。……って、何泣いてん?」 「っ!!泣いてねぇぞぉ!!!」 「そう言ってる割に、めっちゃ涙出てんぜ?」 「うるせぇ!!!」 「仕方ないですよー、ベルセンパイ。この人と隊長、ものすごく仲良かったんですからー」 「知った口きくんじゃねぇ!!!」 スクアーロが思い切り壁を叩く。こぶしが壁にめり込んでいた。これにはさすがのベルとフランもビビった。 「……テメェら、さっさと死体を持って出ていけぇ」 「わ、わかった……。行くぞフラン」 「は、はいー……」 二人は手早く死体を部屋から運び出した。残ったのは大量の血痕とスクアーロ。 「……クソッ……」 一人泣いているスクアーロを、私はただ見ているしかできなかった。 [次へ#] [戻る] |