復活夢[スク] 01 「つまり、オレから半径500mがお前の行動範囲なんだな?」 「そー。です」 「ったく、フザケやがって……」 「フザケてない!私はいたって真面目ちゃんなのです!!」 「はぁ……」 見事にスルーされた正午前。スタスタと前を歩いていくスクアーロの後にふよふよと浮いている私が追いかける。 「それにしてもポカポカ陽気だね〜」 「…………」 「日なたでうとうとしたいな〜」 「…………」 「でも5分くらいで暑くなっちゃうんだよね〜」 「…………」 「だからって日陰に行くと寒いんだよね〜」 「…………」 「…………」 さっきから……見事にスルーされてる……? 「スクアーロー?おーい?」 スクアーロの顔の前で手を振ってみる。 「反応がない。ただの屍のようだ」 「…………」 「スクアーロさーん?反応してぇー!私がイタイ人になっちゃうー」 「…………」 「…………ムカッ」 腰に下げていた蒼緋に手をかけ、斬りかかろうとしt 「う゛お゛ぉい!!フザケんなぁ!!」 「おお、やっと反応してくれt」 「なんでいつもオレにグラス投げんだぁ!!」 「ハイ……?」 いつの間にかヴァリアーのアジトに着いていた。どうやら誰かにグラスを投げられたらしい。 「ハン!どこ行ってたんだ、カスザメ」 「チッ……ちょっと跳ね馬の所にな」 「スクアーロ、その人誰?もしかしてXANXUS?」 「だからってグラス投げる必要はねぇだろぉ!!」 またスルー。……なんか最近、私の扱いヒドくない? 「任務だ」 「……内容は何だぁ?」 「これだ」 バサッ、とスクアーロに書類が投げつけられた。 「何?何!?どんな任務?」 興味本位でスクアーロの持つ書類を覗き込むと…… [次へ#] [戻る] |